ただの物語

艨ィウォーリーを捜せ←
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―――――――〇県×市立鶴ヶ舞高校。「めんどくせーな…。」タカヤはぼやく。今は図書館で静かに本を読む時間。しかも、2時間続けてだ。「だる。面白い本探そ。」タカヤは席を立った。本棚の前に立つと、仲間の3人が話しかけてきた。紳平、真慶、喜納だ。「お前もヒマで此処にきたんやな。」「あぁ。」「なら、探してくるわ〜。」4人は散らばった。――しばらくして。「おい、おまいら、ちょっとこい!」紳平が慌てている。「なんだ…?」「そこの封鎖されてるはずの図書準備室が開いててさ!懐かしい本がおいてあった!」「まじか!?」タカヤ達は先生にばれないよう、入った―――――――。「なんだよ、本って!」「あの真ん中の机においてある。」見れば、そこには、『ウォーリーを探せ』という本が。「懐かしいー!」ウォーリーを探せは、たくさんの人間がかかれている中に、ウォーリーというやつが一人居て、それを見つけだすという本だ。幼い頃よくやった。「じゃ、やるか。」タカヤは見つからないよう、しっかりと準備室のドアを閉めると、本を開いた。その時。「ヒャハハ…。」「ん、なんか言ったか?」「いや、俺じゃない。」「なんか聞こえたよな…。」「まぁ、気にしないぜ!」「うん!やろう!」1ページ目。普通、4人でやれば案外簡単に見付けれそうな気がするが、いくら経ってもウォーリーがいない。「あれれ〜?おかしいぞおぉ?印刷ミスか!?」「さあー。次のページ行こうや。」めくった。そこには、ごちゃごちゃした絵じゃなく、赤い文字でこう書かれていた。『逃ガシテクレテアリガトウ。オ礼ニイッショニゲームシヨウ。』「は?」ドアの向こうから足音が。ドアにはすりガラスがついていて、そこから、何かが近づいてくる。赤いボーダーが特徴な人間…。まさか…。「くるな…こっちくるなぁ!」そいつはドアを開けて入ってきた。「ドーモ。コンニチハ。」「う…ウォーリー!?なんで…!」「ボクハソノホンニフウインサレテタ。キミタチフウイントイタ。ダカラデレタ。」「はぁ!?」「ボクハタイリョウサツジンデツカマエラレタ。デモフウインサレタンダ。ヒトコロシテー。」「訳わかんねーよ!しかも外に居たやつらは…!」「ボクノスガタハキミタチニシカミエテナイカラアンシンシテ。ジャアゲームヲハジメヨウ。」「ゲーム!?」「ボクガコノガッコウヲニゲマワル。ソノアイダ、ボクトメガアッタニンゲンハコロス。アト12ジカンゴマデニボクヲミツケトメナイトスベテノニンゲンヲコロシテサイゴニキミラヲコロスカラ。」ウォーリーは部屋を出る前、セリフを言った。「テハジメニセンセーコロシトイタ。」ウォーリーは部屋を飛び出ていった。「嘘だろ…!?」「こんな話…。」「とにかく、先生を見よう。」4人は部屋を出た。「うっ…!」先生はキレイに首を切られ死んでいた。「音をたてず、キレイに殺すのか…。」都合よく、チャイムがなった。「み、みんな!終わったぜ!先生はもう帰ったみたいだし、俺らも帰ろうぜ!」みんな、先生がいない事に気付いたのか、続々と帰っていった。「…しかもさ、目が合うって、あいつの姿は他の奴らにはみえないよな…。」「ウォーリーの独断じゃね?」「ひでー話だな…。」一同に沈黙。「時間ないんだ!見つけやすくするため、ふたてにわかれて行くぞ!」厳正なる審査の結果、タカヤ、真慶チーム、喜納、紳平チームに。「じゃあ、次合うのはいつになるかわからんが、またな!」2チームは分かれた。――――――「ぜはー…!居ない…?」タカヤ達は走っていた。「あれじゃない!?」真慶は言う。教室を見る。――「あ、ははは!卓也はほんと…。」「首切られて死ねばいいのに。」「ひでーなー。そんなこというぅ…!」
卓也の首はストンと斜めに落ちた。「ひぎやあああぁ!」教室中が悲鳴に。「くそ…!ウォーリーの野郎、無理矢理卓也の顔みやがった!」廊下からそれを見ていたタカヤ達。ウォーリーは廊下に出てきた。巨大な鎌を持っている。あれできるのか。「キモチイー。」「なろー!」タカヤは突っ込む。「オ?ムリヤリボクヲツカマエニクルカ。イイドキョウダネ。」タカヤはケンカは一応強い。「真慶は逃げてあいつらと合流しろ!」「え、あう…!」「はやく!」真慶は逃げた。―――――――。「なぁ、なんで準備室はあいてたのかな。」喜納は言う。「そういえば…。」紳平は思い出したように言う。「教師の滝川が昨日準備室に入っていったような…。」「滝川だな!?」2人は職員室に向かう。―「滝川先生いる!?」「あぁ!?今は生徒の謎の死で忙しいんだ!滝川先生なら、準備室に行ったよ!何故かは知らんがな!」「分かった!」2人はまた走る。準備室に。――――――――。「滝川!」「はうぁ!?」滝川はびっくりした。「君達か…!ウォーリーの封印を解いたのは。」「封印?なんだよ…!」「僕の家系は代々封印士なんだ。まぁ、細かい事は説明めんどくさいから省くが。ツボに普通は封印するけど、あいつは強いから本にしか封印できなかった。」「まじか…!」「まぁ、僕の父が封印したんだけどね…!僕がやってみる。準備するから、3時間後、またここにウォーリーを連れてきて。あと、生徒とかを体育館に避難させてこの札をはれ。」滝川は札をわたす。「これは…?」「ドアに貼ると、その建物はウォーリーが入れなくなるから安心だ!」「はい!」――――――。「くそ。2人がいない。」真慶は探していた。その時。向こうからウォーリーが。「え…?」「アア、アイツノナカマ?アイツハナカナカホネアッタカラ、キラズニマドカラオトシタヨ、アハハハハハハハハハハハ!」「く…くそがぁ!」と言いつつ真慶はダッシュで逃げた。「オモシレーヤツダナ。」―――――――。喜納達は教師生徒一同を体育館に避難させた。そして、自分達は出ようとした時、紳平は喜納を体育館の中に押して戻し、紳平だけでて札をはった。「おい!どういう事だよ!」「あ?恰好つけるのはわしだけで十分じゃ!おまいさんはそこで寝てろ!」「はぁ!?」―紳平はきづかなかった。すぐ後ろにウォーリーが立っている事に……………!鎌が空を裂く号令を聞いた。鎌は紳平の胸を後ろから刺していた。「ひぐはぁ!」「紳平!?おい!?」もう紳平から返事が返ってくる事はなかった。「アハハハハハハハ。タノシー。」「くしょがぁ!」――真慶は信じられないものを見た。今紳平がさされた。体育館に来てみれば、入口で紳平がウォーリーに。「うわぁ!」真慶はウォーリーに走っていき、後ろから殴った。奇襲作戦が効いたか、ウォーリーはよろけて倒れた。「ま、真慶か!?大丈夫か!?」喜納は言う。「な、なんとかー!」「ぐだぐだ言ってるヒマはねー!ウォーリーを準備室に連れてけ!」「準備室…!?まぁ、分かった!」そこでも真慶は気付かなかった。ウォーリーの鎌が空を裂く号令を聞いた事を…!しかし、今回は鎌が弾きとんだ。何故か。「た…タカヤ!?」「あ、あぁ…。地獄の一歩手前から生還したで。」タカヤの体は非常にボロボロだが、なんとか生きている。「あ…!しかも紳平死んでるやん!」そこに「コノシニゾコナイガアァァァ!」ウォーリーは叫んだ。「タカヤ!ウォーリーを準備室に連れてけ!」「え、えぇ。真慶も一緒に行こうや。」2人は準備室に走っていく。「マテヤアアァァァ!」ウォーリーが追いかけてくる。思うツボだ。――――――――。「予定より、早く準備が済んだな。後は準備室の中にウォーリーをいれるだけだ。僕が呪文を唱え終わったら、ツボの中に封印されるんだよね〜。呪文の時間は10秒!く〜!腕がなるぜ!」滝川はやけに説明口調で独り言を言った。そこに。「滝川あぁ!」「な、もう来たのか!?」ウォーリーが後からついてくる。「クフフフプ。ボクガデレタバショノトショカンカァ、キミラヲコロスノニハモッテコイダネ!」ウォーリーは突っ込んでくる。「タカヤ!」タカヤは言われると、あいた準備室にウォーリーを押した!そしてドアを閉めた。「でかした!呪文唱えるから、10秒耐えろ!」真慶達は必死にドアを閉める。しかし、ウォーリーの力は強い。残り7秒。「モウフウイントカサレテタマルカヨ!」ウォーリーも必死なようだ。「ダメだ!このままじゃ開けられる!」タカヤはそう言うと、今まで押していたドアを手前に引いた。ドアは開き、ウォーリーはおっとっとってなる。タカヤはそのウォーリーに体当たりすると、一緒に準備室にころげていった。「タカヤ!まさか…!」「いいんだ!このくらい…!」残り3秒。「グワアアア!オノレエエェ!」残り0秒。ドアのすりガラスからまばゆい光が見える。すごい音もする。「うわあああああ!」真慶は思わずうずくまった。――――――静かになる。準備室を見ると、そこにはツボと部屋以外、なにもなかった。「く…そ…!」「封印…成功だね…。」






エピローグ


喜納は救えるはずの命をすくえず、友人を見殺しにした罪悪感から、精神がおかしくなってしまった。言葉に反応しないらしい。


ツボはもう誰にも触れない場所に保管したと。


この謎の事件は最初ひっぱりだこだったが、しばらくするともうみんな忘れた。滝川は必死にウォーリーの事を話したが、当然、信じてもらえなかった。


ちなみに、ウォーリーを探せ、の本は、滝川父が本に封印する時、それを見ていた人が面白半分で出版社に、あのウォーリーを探す企画を言って出来たそうな。



真慶はそれから、誰もいない図書館で居るのを度々見られていた。
その真慶が図書館で冷たくなって死んでいたのは――――――事件からそう遠くない日だった。



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