ただの物語

艨ィナイトトレイン←
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ここはとある荒れ果てた街

暴力と金がすべてをいう街だ!


「こんな街、抜け出してやるよ!」
「まだそんな事言ってるのかよ、ディンゴ。」
「ここはもうイヤだよ。」ディンゴをなだめるやつ――――カムパネルラ。
ディンゴの友人。

「この街を抜け出すには……ナイトトレインに乗らないといけない。」
「わーってるよ。」
「ナイトトレインは存在自体が伝説的だ。」
「でも!今まで消えたやつらは…!絶対ナイトトレインに乗っていったんだ!」「…………………。」


ナイトトレイン。
この街に伝わる伝説。
狂った街にだけ現れる。
見かけはもうボロボロ。
乗れば、解放される。


「名前から…出現は夜中だ。」
「あぁ。今夜、行ってみよう。」

************************





「……。」
「……。」


何時間待っても、ナイトトレインはあらわれなかった。




翌日



「ナイトトレイン…」「なぁー。」

「あぁ??」

「ナイトトレインってさ、1人じゃないと乗れねーんじゃないの??」

「なんでだ??」

「今まで消えたやつらを考えろ。確実に、1人ずつだ。」



「……試してみる価値はあるな。よし、お前、今日1人でいってこい。」










翌日も翌々日も帰って来なかった。






「消えたって事は……行ったんだよな??」











「頼むぜぇ…??」


しばらくすると、遠くからなにか、大きな影が近づいてくる。


「まさか………!」


ガタンゴトン。


見かけはかなり古い。
伝説にはきいていたが。
ボロボロだ。



荷台に飛び乗った。


「遠くに連れてってくれよ…!」


トレインは鋭い警笛をならした。


ディンゴは闇の先を睨んだ。




************************


しばらくすると、なにかみえてきた。
あれは…駅??

ただの駅じゃない。
朽ちた駅。

「んだこれ…!?」

その時、誰かが飛び乗ってきた。相手もこちらをみて驚いている。
「…!」
「お前は??」
「僕はササキ……。」
「そうか。俺はディンゴ。お前も狂った街からきたんだな。」
「このトレインに乗ってるからね。」

「このトレインの正体わかるか??」
「しらないよ。乗ったはがりだし。」
「だよな…」



************************



しばらくすると、道がなくなった。

「え??」

トレインは川に入っていった。

「ありかよッ!」

森を川を越えて、進む。



「更に、朝こないよな??」「いわれてみれば。」
「なんなんだよ…たく…」





「あーあ、いつまでたっても同じ風景。」

「そうだね。」
「ねむい。寝る。」

「起こせって??」
「あぁ。新しい景色を見たらな。すぐ叩き起こしてくれよ。」




************************




「うぅん…」

目を覚ます。
「まだ同じ風景…。なんなんだよー。」


「いや…。そうでもないみたいだよ。」
ササキは言う。

「周りの景色が微妙に変わってる…。もしかしたら…ここは…。」


「なんなんだよ??」「パラレルってやつ…もしくは、時代が変化したのかも…。」
「??」
「とにかく、元いた世界じゃない。」

「…………。」

「朽ちた駅もそうだ。あれは、昔の駅、もしくは、僕たちが未来にきて、元現代の駅が風化しただけかも。」


「そんなこと…!」




「……このトレイン、やべぇぞ!」



トレインは、静かに止まった。


「降りろってことね。」


広場にトレインは止まった。



「どんな事が待ってっかわかんないぞ。」



2人は恐る恐るおりる。


「たく…不気味な雰囲気…。」



暗い森の中にある広場。



いったい…??



「……………………。」





フッと、辺りを一瞬、光がおおった。


次の瞬間、ササキはいなくなった。
そのかわり、前にはカムパネルラがいた。
「カムパネルラ!」
「…ディンゴ。お前、来たのか。」
「カムパネルラ…!ここは…!?」

「この先に行け、すべてがわかる。」
「……………。」


先には、ぽっかりと穴が。この先へ行け、か…。



迷わず、先へ。




************************



暗い通路の先には、広間。
その真ん中に、なにか、ひとがいた。


「あんた誰……、って透けてね!?」
「あはは、まぁ、な。わし、霊みたいなもんだから。」
「霊ぃ??いったいなんなんだぁ!?」

「まぁまぁ、落ち着け。お前は、パラレルワールドに来ただけだ。」

「あいつの言った事はホントだったんだ…。」

「この世界へと誘う夜汽車、ナイトトレインによってな。」
「あぁ。確かに。」
「あの汽車は狂った街限定で行かせた。そんなタイプの人間を集めるためにな。」


「いったい何が目的だよ…!」「ははは。ただ、ゲームをしようと思ってね。」
「ゲーム??」

「そう。1stステージとかきめて、そのたびに内容はかえてね。」

「なんでそんなこと。」
「わしが楽しみたいだけじゃ。」
「………………。」
「今は誰もいないが、ゲームスタートと同時に大量の参加者が見えるから。優勝めざせ。」









「たく…」
広間に出た。


「ディンゴ。」
「…………。」
「とんでもない所だな。ここ。」
「だな…。これはお前の物語だ。お前が進めろ!」
「俺の物語…!」

「幸運を祈っている。…しぬなよ。」



「…死!?死ぬことあるのか!?」
「あるかもな。」



「………………!」








かくして始まろうとしている謎のゲーム。
果たして最後に待っているものとは一体―――――――――――??




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