ただの物語

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「……よいか?これにより、√5X+の二乗=y分のπになるから、この底辺と側面の体積の関係はyの三乗とX÷4分の1+8・2と等しくなる訳だ!分かったな!」「はい!」…。僕は黙々と黒板にかかれた事をノートに写す。僕達が通っているのは超有名私立、徳明館高校。ただでさえ倍率50倍の難関高校。なのに僕達のクラスはその中で特に成績優秀なやつらだけを集めたエリートクラス。…。この僕真慶はこのクラスでトップの成績をとっている。将来の夢は外交官。だから日曜日の今日も勉強漬けだ。そこでこのクラスの担任、そして数学教師の安田(あんだ。やすだって読まないでね。)が言った。「しぃ…。今日はここまでだ。即刻家に帰り、勉強しろや。」「はい!」生徒達は一瞬で帰りの用意をすると、次々と教室を出ていった。僕もそのように帰ろうとすると、安田から声をかけられた。「なんでしょうか?」「お前はかなり凄い。頑張るんだぞ。」「はい。ありがとうございます。先生の期待に応えられるよう、一層の努力をします。」「うむ!じゃあ頑張れ!帰り道は気をつけるんだぞ!」「はい。失礼致します。先生。」…安田は生徒の頭の良さによって態度を変える。僕はトップだからちやほやされる。だが、頭の足りないやつにはかなり厳しくあたるのだ。  僕は帰り道、なにか悪魔のささやきか、寄り道したくなった。商店街に向かったのだ。商店街に向かうと、八百屋の人とか張り切ってる。上から目線ではないが、こんな生き方をしている人間もいるのだな、と思う。その時、向こうから他の高校生がくるのが見えた。そういえば幼少の頃より、友達と遊んだ記憶がない。幼い頃から親は僕を勉強漬けにさせた。さらに勉強だけじゃあきたらず、バイオリンから拳法などと、様々な事をさせられた。僕が思い出していたとき。「暇〜。だれかいないの?」「う〜ん…。あ。義隆なら暇してんじゃね?」「あー義隆な。なら電話するか。」その時、一人が僕の制服からガリ勉高校徳明館と分かったのか、ひそひそ話をはじめた。「僕はなにやってんだ。はやく帰って勉強しよう。」僕は商店街を後にした。…土手を歩いていると、向こうから一人が歩いてくるのが分かる。僕はその顔をみてびっくりした。「佐藤くん…だよね?」「え?…あ、真慶くん?」「えっ!?なんで!?あの後、死んだって聞いてたけど…!?」…佐藤。かつて同じクラスだったが、成績が伸び悩み、学校を辞めさせられたのだ。そして、その後、車にひかれて死んだと聞いたのだが…。「あぁ…。死んだ話?まぁ…。いろいろ…。とにかく、生きてるさ。」佐藤は何か隠している様子だったが、僕はあえてきかなかった。「どうしてるの?」「うん。次の学校決まったよ。だから今度の月曜日徳明館にいく。手続きとかあるみたいだし。」「それはよかったね。」何処の高校とはきかなかった。彼なら、他の高校なら余裕でトップだろう。「じゃあ、頑張ってね。」「うん。」そういうと彼はそそくさと歩いていった。「ふぅ。帰るか。」僕は家へと行った。いつものように、巨大な門の前で足を止める。ボタンを押した。『どなたですか?』使用人の声。「僕だ。」いうと、門がゆっくりあきだした。「今日は遅かったのですね。」「まぁな。」僕は鞄を渡しながら言った。「真慶さん。どこに行ってたの?遅かったじゃない。まさか寄り道してたんじゃないでしょうね。」…母だ。「寄り道なんてしていませんよ。ただ帰り道に旧友と再会したものですから、話しこんでしまったのです。」「旧友?」「えぇ。以前クラスメートだった、佐藤という人物です。」「あぁ…。負け組の雑魚ね…。真慶さん、そのような人間とは話さない事です。」「……。」僕は反論はしなかった。「負け組と話すとうつるわ。あなたは選ばれた人間なんですからね。」「…はい。ママ。」「そう。なら早速勉強してらっしゃい。」「…はい。」僕は階段を登る。部屋の中は何もかわりない。マンガとか一切なく、あるのは参考書や問題集ばかり。唯一、娯楽的なのは、小さなTVか。まぁ、関係ない。僕は机に問題集を広げると、黙々と勉強をはじめた。―――――。「…よ。ご飯よ。」僕ははっとした。どうやらもうそんな時間らしい。僕は一階におりた。………。僕はナプキンを膝においた。「いただきます。」母と、2人で食べはじめた。父はなんか、忙しくて3人そろって食べる事は不可能だ。「今度のテスト満点はもちろんでしょ?」「…えぇ。」「勉強にはついていってるの?」「…まぁ。」そんな質問が永遠に続いたので、僕は立ち上がった。「どうしたの?もうお腹いっぱい?」「まぁ、まだ問題集が解き終わってないので。」「そう。頑張ってね。」僕はまたしても二階へ。部屋に入ると、ベッドにうずくまった。普段全く触らないリモコンを手にとり、TVをつけた。『人が殺されたよ。』「物騒だな。」そういうと、チャンネルを変えた。歌番組だ。「……………。このタレント、誰?」





晴れ渡る青空。白い雲。この月曜日はそんな感じ。いっぱい息を吸いたくなる。が、いつものクラスに入った途端、そんな気はなくなった。朝からみんな黙々と勉強。みんなちらっとこちらを見るが、すぐに視線を戻す。ついでだから、少し紹介しとこうかな。そこらへんにいる奴から。 こいつは、『器戒 徳男』きかいとくいな男。なんかパソ通。よくこんなんで徳明館に入れたなと思う。そして『下無尾 柘』ゲームオタク。なんか数々のゲーム大会で優勝してる。よくゲームばかりなのに徳明館に入れたなと思う。んで、『大前 モナ』オマエモナー大好き女。モナーに関する知識なら負けないと言っている。勉強じゃないのかよ。で!『大馬 エモナ』オマエモナー大好き男。モナーに関する知識なら負けないと言っている。モナのライバル。モナー学ぶ前に勉強しろ。ほんで、『丸出 駄目男』運動がまるでだめな男。だが、勉強にだけは自信があるらしい。『嘉成出 キル』かなりできる男。運動から勉強までだ。『風雨 通』ふつうなやつ。普通だ。普通でよく徳明館に入れたなと思う。…まぁ、めぼしいやつらはその辺か。僕は席についた。しばらくして担任の安田が入ってきた。「器戒ー。」「はい!」いきなり出欠をとりだした。僕達エリートには、挨拶なんて必要ない。終わった後、一時間目が数学なので安田はそのまま教室にいる。「はい。じゃあ教科書開いて。」一時間目の時間に入ってもないのに安田は授業をはじめる。それに反論するものは一人もいない。元から勉強してたから。「あっ!先生が教科書忘れちった。取りにいくから勉強しとけ。」そう言うと安田は教室をでた。………。しばらくしてても安田は戻ってこない。「どうしたんだ?」その時、スピーカーから声が出てきた。『あー…。聞こえてる?徳明館の諸君。俺達はこの学校支配したから。教師も人質にとってる。』「はぁ?」教室中、呆れかえった雰囲気に。「誰かのいたずらだろ。」「そうね。時間ももったいない。勉強を続けましょ。」「こいつ、間違いなく退学処分だな。」みんな勉強を開始した。どれだけ勉強好きだ?『生徒諸君…。犯人のいう事をききなさい…。』みんなはハッとした。その声は校長だ。明らかに怯えているのが分かる。『つーこった!いう事聞けよ!まず、A組はクラスに残れ。』A組…。僕達のエリートクラスか…。『A組以外は全員外にでろ。』他の教室からガタガタと音が聞こえる。逃げだしているのだろう。やはり徳明館の生徒とはいえ僕達とは格が違うようだ。僕は自分のクラスを見回した。みな、このような状況にも関わらず勉強している。いつでも冷静沈着。これこそエリートの素質。しばらくして。『A組のやつらはコンピュータルームに向かえ。』「あぁ?勉強できねーだろ…。」みんなぶつくさいいながらも立ちはじめる。往生際の良さもさすがエリート。僕も後に続いた。C組のドアはもう外れていた。我先にと逃げだしたのだろう。そして、コンピュータルームについた。「あれ?机の上には普段なにもないのに今は何かがおいてあるぞ?」風雨がイヤに説明口調で言った。どうやらそれは、額縁?みたいなもの。『おい、A組諸君。ついたね?この放送でのやり取りではこちらが一方的すぎるね。誰か、あのボタンを押すんだ。』器戒は犯人のしたい事が分かったのか、すぐにボタンを押した。すると、スクリーンには衝撃的な映像がでた。職員室の映像。覆面をかぶった数名が支配している。いたずらじゃなかったか…。さらにソファーには安田が縛られて目隠しされている。スクリーンの犯人が喋る。『ほら、この通信機器使えば姿みて会話できるじゃん?』「まぁな。」『んで、早速だが、本題。こいつ、助けたいよね?』犯人は安田を蹴った。「…あぁ。」思ってもない事を言う。『解放する方法だが…。』「金ね?」モナが言う。こいつは大金持ちで、金で解決する癖がある。『決して…。金じゃない…金じゃ…。君達には…。ゲームをしてもらおうと思ってね………。』



突如あらわれた犯人グループ!果たしてゲームとは…??


続く
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