ただの物語

艨ィジグソーパズル←
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「げ…ゲーム!?」「そう。ゲーム。」犯人は言う。「何をするんだ…?」「あぁ?その机の上に、なんか枠あんじゃん?」それはさっき、やけに説明口調で説明してくれた、枠。「それでパズルするんだ!」「はあぁ?」みんなが言う。「今からよ、俺の仲間が職員室とお前らのいるコンピュータ室以外のどこかに、ピースを2000、隠す。全て見つけて、完成させろ。」「はああぁ?」「で!隠す場所は、校舎のみだ。体育館とかには隠さねぇから安心して。で、パズルの完成の見本はないから。」「でええぇ!」「そうそう。制限時間は48時間…?どうだったっけ。まぁ、そんなとこ。」「完成できなかったら…?」「こいつを殺すだけだ。」犯人は安田をけった。「く…。で?食料とかは?」「毎晩7時に食料を配給する。食事はその時のみだ。」「ヤバすぎだろ。本気?」「うん。じゃ…。」犯人がそこまで言った時、何か音がした。「ん?おい、今のは?調べろ。」モニターから姿が消えた。しばらくして、一人の人間が犯人によってモニターの前に連れてこられた。「誰だ?この学校の生徒じゃないみたいだが。」それを見た真慶はモニターにすがりついた。「佐藤くん!」真慶のその言葉にみんなは思い出すように言った。「佐藤…?」「あぁ…。なんかいたな。そんなやつ。」「なんで佐藤が…?」「佐藤くんは、次の学校にいくための手続きをしにきたんだ!」モニターの中の佐藤は怖がっている。「ちょうどいいな…。こいつ、使うか。」「どういう事だ?」「俺らが簡単に人を傷つけられる事を証明してやるよ。」犯人は佐藤の頭に銃口をつきつけた。「やめろ!」叫んだ。「…そうだな。いきなり殺すのもな。」犯人は佐藤の足に向かい、いきなり発砲した。「キャアアアア!」コンピュータルーム中が悲鳴に包まれた。佐藤は足をおさえ転がり回っている。「な…なんで!どうして!」「あぁ?犠牲だ。これで分かったろ?」「く…!」そこで犯人は思い出したように言った。「そうそう。今帰ってもいいよ。自由に帰ればいい。」「か…帰らせてもらうぜ!」反応したのは生徒Aだ。「待ってよA君!ここで帰ったら安田先生たちは…!」「知らないよ!自分の安全が一番だ!」Aは帰っていった。「わ…私も帰る!」便乗して、生徒Bさんもいいだした。「Bさん!」「しらないわ!」またしても。その後、CDEF …と帰っていった。「ふはは!仲間は結構帰ったな。」犯人は楽しそうに言う。真慶は残ったメンバーを確認。すると、先程紹介したやつらだけが残っていた。「さて、じゃあ隠すから。こちらから連絡するまで待ってろ。ちなみに、怪しい動き見せたら普通にこいつ殺す。あと、この子供もだ。」最後に犯人は高笑いを残すと、連絡をきった。モニターは漆黒の闇に包まれた。「君たち、よく残ってくれたね。」真慶の言葉にみんなは当たり前のように言った。「当然だ。多分、もう警察に連絡しているだろう。」「そうね。さらに、いずれはこの事件は全国にしれわたり、生放送されたりするかもしれないでしょ?」「そして、この事件を解決っつうか、パズルを完成させて安田を助ければ、教師を救った英雄生徒、と報道される。」「そうすれば、名声が上がり、将来は保証されたようなものだ。」「帰っていった奴らは馬鹿なんだよ。逃げた腰抜野郎と思われるだけだ。」コンピュータルームは笑いがおこった。緊張感がないな…。ま、エリートの余裕といった所か。「よし!作戦会議しよ!」真慶は張り切って言った。「まず、パズルに関する全てのデータを管理する役がいると思うんだ。」「データ?」「うん。パズルは2000もあるんだ。最初の内は容易に見つけられると思う。でも、終盤になってくれば、見つけるのが困難になる。」「まぁ、そうだろうな。」「だから、一度探して、次の所を探す時、データ係に連絡を入れる。パズルの数と探した箇所をだ。で、終盤は無駄な所を探さぬよう、データを頼り探す事になる。」「なるほどね…。さすがエリートクラストップ、真慶くん。」キルが言う。「で?誰がやるんだい?」ばっと手を上げる者がいた。器戒だ。「僕、機械得意だから。任せて。」「よし。機械は器戒だ。」みんな納得したようだ。「担当フロアの割り振りだ。くじ引きで決めるからね。」そう言うと真慶はくじを取り出した。「いつでもくじができるように作ってたんだ。」みんなから感嘆の声が漏れる。…………。結果、真慶は一階フロアの下駄箱に。「決まったね。後は犯人からの連絡を待つだけだ。」その時、はかったかのように犯人からスピーカーで連絡が入った。『お前ら、隠した。早く見つけろよ。』………。「よし。みんな散らばろう。幸運を祈って。」「幸運を祈って。」みんなが口を合わせた。そして、一気に散っていった…。…………………。ついた。僕がリーダーなんだ。一番多くみつけないと。早速調べる。下駄箱の中だ。最初の箱を開いた。「おおぉ。」普通に1ピースが入っていた。2000ものピースだ。最初は簡単に見つけられる。その後、全ての箱の中を見れば、結構な数がたまった。次は簀の下だ。僕は簀を持ち上げた。「ふん…余裕だな。」そこにもピースが転がっていた。全ての簀を見たらまぁまぁあった。傘立てをみた。傘があったので、その中に入っているかと思い、開いてみたが入ってなかった。「今はこのへんでやめとこ。」今は質より量だ。次の場所へ向かおう。僕は携帯を開くと器戒に電話した。「もしもし器戒くん?報告する。」そして、探した場所を言った。「そうですか。大分たまりましたね。さっきも、エモナくんやキルくんから知らせがありました。もうすでに100ピースをこえてます。」まだ10分程度だがそんなにたまったか。「よし。僕は探しにいくよ。」切った。行く途中、風雨通がいた。「通くん。調子はどうだい?」「うん。普通だね。」「そ。ま、頑張って。」「うん。普通に頑張る。」僕は次の所へ向かった。途中、職員室があった。中の様子が見たかったが見張りがいたため僕は足早に職員室前を後にした。…講師室。「結構ありそうだな。」手当たり次第に見てみる。机の中、タンスの中…。鉛筆削りのカス入れの中…。やはり、結構たまった。「この調子が続けばいいけどな…。」――――――――――――。開始からかなり時間がたった。途中、逃げたかと思われていたAくんが参加し、とてつもない数のピースがたまった。だが…。「ない…ない…!」あと30ピースをきったが、全然ない。どうすれば…。その時、スピーカーから連絡が。『あの…。コンピュータ室に集まれや。』――――――。数分後、みんなが集まった。もう1時間をきっているのに…!「ご苦労。みんな、あと何ピースかな?とにかく、ヒントをあげる。そこ探せ。」ヒント!ありがたい!「まず、2年6組の掃除用具いれの中の上に、セロハンテープでつけてある。」そんなとこ見るかよ…!その後、犯人から次々と場所があかされていく。「…以上だ。頑張って。じゃ。」――――。「…器戒くん、今言ったピースを足したら、後何ピースだい?」「4…ピースです。」「行くぞ!探せば後は完成させるだけだ!」…。実は、パズルがなんなのか、分かった。ピースの何個かに、僕達の顔があったのだ。皆で写真をとったのは、入学式の時だけ。外部の人間に、頼み、パソコンに写真を送ってもらったのだ。今は、はめこむだけ。…。みんなが、ピースを持ってきた。探して、なんとか、後1ピースにたどり着いた。そして…その後、あと1ピースを見つける事はできなかった。…。皆がコンピュータ室で待つ。「ども!君達!ピース見つけた!?」「見つけられなかった。」「じゃ、殺そ。」銃を安田の頭につきつけた。「待って!せめて、正体を!」「いいよ。覆面とろ。」その顔を見た瞬間、ビックリした。「そういう事ね。」真慶は一瞬で分かった。犯人は、今まで学校をやめさせられていった人達だった。「君もだろ?佐藤くん。」血だらけになって倒れていた佐藤が、起き上がった。「よくわかったね。真慶。そう。僕が真のボス。」銃を受け取ると、安田の頭に向けた。「こいつ、陰でヒドイ事してたもんなぁ。成績の悪い奴らには…。ね。モナさん…。」みんなの目が、大前に向けられる。「あ、あの…。」モナはうつむいてる。「モナさんがスパイしてくれてね。最後、4ピース簡単に見つかったろ?」「だからか…。おかしいと思ったんだ。チェック済みの所から見つかったから。」「ははは!あと1ピースだろ?それも知ってる。どこにあるか教えてやろう。」佐藤はポケットをまさぐった。そこから、ピースがとりだされた。「まじでか…。」コンピュータ室中、ため息がもれる。「最初から完成できなかったんだ…。」「でも、ルールは守ったぞ?このピースは、職員室の外にいた見張りが持ってたから。」「くそがぁ!」銃声が響いた。―――――――――――。数日後、また僕達は黒板の文字をかいていた。撃たれた安田は、生死をさまよったが、なんとか大丈夫らしい。……………………。家に帰った。「あら、真慶さん、お手紙が届いてるわ。」「はい。ありがとうございます。」足早に部屋に行くと、封をきった。「佐藤だと!?」差出人は佐藤。あいつは捕まったんだが。『ども。真慶くん。バトルは僕の勝ちだったね。これはプレゼントだ。受け取ってほしい。』中を見ると、最後の1ピースが入っていた。「くそが…!」忘れるな、という佐藤からのメッセージか。真慶は壁を見つめた。「…。忘れねぇさ。絶対にな…。」真慶は目を光らせた。



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