ただの物語

艨ィ現実的鬼ごっこ←
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「ハァ…ハァ…!」田中太郎は後ろを見る。まだ鬼は追いかけてくる。「まじかよー!」鬼は太郎を捕まえる。「やめ…やめろー!」―――――――――ガバっ!「……夢か…。」にしても嫌な夢見たな…。捕まえられる夢なんて…。太郎はカレンダーを確認する。「今日を生き抜く事ができれば…!ゲーム終了だ!」…………今はゲーム中。どんなゲームか。何故はじまったか。すべては王様の考えから起きた事だ―――――――。「あー、ムカつくわー。」王様は言う。「何が、気に入らないので?」なんか、側近的なやつが言う。「いや、この前、店に物買いに行った訳よ。そしたらさぁ。かなり左利き用商品が増えててさ。右利きの商品なかったんだよね。これもなにもかも、左利きの野郎のせいだ。」「ハァ…。」「生活窓口とか行って相談してやがるんだ。左利き消えろ!」「…。」「左利き殺しゲームやろ。王国側が鬼用意して、左利きを対象に鬼ごっこやんの。7日間!時間はまぁ大体で。PSYRENで知らせよ。」「いい…案ですな。」「じゃあ、宣伝頼むぜ。明日からな。テレビや新聞、すべてゲームに差し換えろ。」「はは…!」こうして地獄のゲームは始まろうとしていた。―――――。太郎も当
初、あまり信じてなかった。そんなバカなゲーム、あるわけない。自分は左利きなので、尚更信じたくなかった。そして、開始予定日。[ウウーーーー!]PSYRENがなった。「ハァ!?まじであんのか?」PSYREN後、放送が流れた。[ただいまより、現実的鬼ごっこを始めます。全国の左利きの皆さん、頑張って逃げてくださいね。1日の終了はまたPSYRENにてお知らせします。でわ。]そこで放送は終わった。「信じられっかよ…!」恐くなった太郎は、部屋のベッドに潜りこんだ。―――。しばらくたっても何も起こらない。やはり嘘か?と思い、窓を見た時、悲鳴が聞こえた。そこの道路。あれは近所の新田さんとこの娘…!左利きだったのか…!新田娘は全身黒ずくめの人間に取り押さえられている。新田娘は逃げようと必死に抵抗する。その時、黒人間が手から何かをだした。ヒモ―――?ヒモを娘の腹に巻くと一気に引っ張った。娘の下半身と上半身はまっぷたつにきれた。「ヒィっ!」思わず口から出る。あれはワイヤー…!まじだった…。このゲーム、やばすぎる…!かろうじて、太郎には逃げる自信があった。中学時代、陸上で全国1になった経験がある。持久力なら、負けない。その日は、もうそれから何事もなく、PSYRENがなり、1日目が終了した―――――――――。太郎はボケーっとしていた。「今日を必ず生き抜いて、なんとかしてやんよ…!」太郎の目はもう普通の目ではなくなっていた。「PSYRENはまだのようだな…。…。にしても、あの時からだったな…。逃げるのが厳しくなったのは…。」太郎は過去を思い出していた―――――――。4日目。慣れてきた太郎は町をうろついていた。じっとしているよりはいいかな、と思ったのである。が、今日から変わった。今までは右利きのフリをして、なんとか逃げきってきた。しかし今日は、悲鳴が多い。「なんでだ…?」太郎は試しに、鬼を見てみた。「な…!」なんと鬼に仮面がついている。太郎は推測した。あれは、機械。まぁ、なんかいろいろ分かる機械だと。そこで鬼がこちらをギロッと向いた。「いぃ!?」太郎は踵を返すと、一目散に逃げた。鬼もくる。「やめてよぉ!」太郎はじわじわと鬼との距離を離していく。「余裕じゃ〜ん!」太郎は、鬼を巻くと、家に帰った―――――――――。【ウウーーーー!】「は!」太郎は我に帰った。ついに最終日開始のPSYRENがなった。「やべーな。逃げよう。」太郎は外にでた。「やべーな…。」鬼がゴロゴロいる。「隠れておくか。」見つかるのも時間の問題だが、とりあえず隠れた。しばらく隠れて、もう夜になりかけていた。だいぶ捕まえられただろう。もうそろそろ出るか。出た途端、視線を感じた。「まじかょ?」鬼が後ろにいた。「うわぁー!」逃げる。鬼がくる。角を曲がろうとすると、他の鬼がくる。いつしか大量の鬼に追いかけられていた。「ちょwww無理だろこれwww」しばらくすると、もう行き止まりになった。「俺の人生もエンドっと…。」太郎はその場に座る。「ほら鬼。捕まえろよ。」鬼達は仁王立ち。その時。「お前…最後の一人…。」「は?」鬼が喋った。「俺達だって…。捕まえたやつが死ぬなんてゲームやってらんねーんだよ。」「ほんとだよ…。」鬼達は仮面を外していく。「…なんだよ。」「何もかも王様のせいだよ…。」「最後の希望、お前に託すしかねーな。」「一体どーいう…。」―――――――――。翌日。王宮。「お前すげーやー。生き残ったんだね。1人。」「まぁ…。」太郎は王宮のやつらから囲まれていた。「これ、日本全国にテレビで流れてっから。」「そいつはいいねぇ。」「何か望みかなえたろかな。」「やったね…。なら…。」この瞬間はみなが太郎に注目した。太郎は懐に手をいれた。「望みは…。」――「王様バイバイ。」ぱきゅうん!乾いた音が響いた。太郎は銃を王様にうったのだ。「う…う…撃ち殺せー!」側近のやつは兵に言った。呆気にとられていた兵も我にかえり、太郎に銃をぶっぱなした。「がはぁ!」太郎は蜂の巣にされた。「これで、よかったんだよな…?」―――――――――あの時、太郎は鬼に、銃を渡されていた。「こいつを使って…。この国を変えるんだ…。」「な…。」「犠牲になれって言ってるみてーなもんだが、お前しか希望がねーんだよ。頼む。…へへ。実は、1人も捕獲できなかった鬼は殺されるんだよね。だから必死になってたけど…。そんなんじゃ、世界はかえらんねー。頼む。」「…わかった。」――――――。太郎は床に倒れた。「ふふ…。」太郎は静かに目をとじた―。【エピローグ】
それから、王様は死に、次の王様になった。今回の王様は良識ある人間だ。二度と、あんなゲームは開催されないだろう。そして世界に平和が戻った。


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