ただの物語

艨ィ地獄のバス車内←
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あれは…
小学校の頃の修学旅行だった…。



目的地へむけ…バスは行ってたんだな。












隣の席は親友の西川くん!かなり爆笑しながら話してたよ〜。







ところが、だ。





しばらくすると、西川くんが黙ってしまった。

まさか…酔ったのか??
それは最悪の事態…ゲロ。




私はそっとしておこうと思い、ほかの友人と談笑していた。











またしばらくすると、後方から女子の声が飛ぶ。

「先生ー!和田さんが気分悪いそうです…!」


はっせられるゲロ警告。
特技が貰いゲロの私には耐えがたい。
更に、隣の西川くんの事もある。
飛び火の危険も。





頑張ってくれよ。
和田さん…!










和田さんは頑張った!
なんの事もなく、無事なようだ!


なおも西川くんはきつそうだが。
「先生に言ってやろうか??」
「いい…!」

西川くんは拒む。
プライド、か。


ついに、高速へ突入。
平坦なまっすぐ道だからようことはない。


和田さんも安心だろう。


西川くんもこれ以上の悪化は免れそう。


和田さんは先ほどの警告を受け、バケツ、いわゆるゲロバケツを常備したが、必要ないようだ。





安心安心…と。




しかし、なおも西川くんはかなりきつそう。


これは…やばいだろ…。



「西川くん…どうしたんだい??」



西川くんは、静かに口を開いた。

「ぅ……………うんこ…。」



この時の衝撃は今でも覚えている。

西川くんは、ゲロを我慢していたのではない。


便意と戦っていたのだ。


「西川くん…たすけるよ。」


私はそっと先生の近くに行った。


小声で警告したのも、少なからず西川くんのプライドを守るために。




しかし、先生はそんな事お構い無しに言った。

「西川!うんこ我慢できないのか!?」

大声で。
私はあちゃーと思った。

西川くんの視線が痛い。


クラス全員の目が、
うんこもれそうな西川くんに集まる。


先生は西川くんの隣へ。
私は先生の席へ。




「我慢できるか??」



西川くんは首を横にふる。



先生はしばらく悩んだ後、決断した。

「前方にいる男子総員は速やかに後方に退避!バケツを用意しろ!」

「はい!」

男子全員が後方へ。私は、和田さんが使う予定だったバケツを先生に渡した。



今まさに、ゲロバケツはうんこバケツへとグレードUPしようとしていた。














静まりかえった車内。




西川くんは、サタンを生み出そうとしていた。






みんなが、前方にいる西川くんに注目。











瞬間。











ブピィー…パプ、ドビュガラシュー…










ついにサタンがその産声を上げた。




産声は止まらない。






一瞬にして汚臭が広まる。ついにたまらず、クラスのリーダー格、田中くんがふきだした。



それにつられ、みんな笑いだした。












しかし、1人だけ浮かぬ顔をする者がいた。





気分が悪くなっていた、和田さんだ…。


順調な体調だったが、あの汚臭に刺激された和田さんの中に潜む悪魔は、ついに目覚めた。






「おぼろろ…」



和田さんが、噴射した。
ついに…。








バス車内には、ゲロとうんこのにおいで包まれた。





貰いゲロをする者、笑い続ける者…。



様々な人がいた。







私には、もうどうする事もできなかった。












地獄と化したこのバスは、スピードを緩める事なく…目的地を目指すのだった…















「これが、私の修学旅行の思い出さ。」
「わざわざ言うなよ…。俺にとっちゃ、苦い思い出なんだから。」「はは…。お前、あれ以来、ひどいあだ名で呼ばれたしな…。」
「昔の……話さ…。」






こうして、私と西川くんは昔の思い出を語り合うのだった………………。














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