ただの物語

艨ィ現実的鬼ごっこ2〜特別校則第一条『オーラル睡眠法』←
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「ハァ…ハァ…!まだかよ…!どこまでついてくんだよ…!」
本岡 哲也は、後ろを振り返りながら確認する。

相手もなかなか疲れてきたようだ。
「…いける!」

哲也は本気を出し、まいたのだった…!


近くの公園に身を潜めると哲也はその公園の名物、ソフトクリーム滑り台の下に行った。
幼い頃からのお気に入りの場所だ。
一息つくと、事の発端を思いかえしていた―――…………。













こんな状況になったのも、数日前の学校の授業が原因だ。
あの時は、こんな事になるなんて思ってなかった…。なんで、俺だけが…。



「だからここにはbe動詞、wasが入る…」

くそ…眠い…
体育後の6時間目オーラルは地獄だろ…。


ダメだ…眠気が…




そこで俺の意識は途切れた。













どのくらい眠っていたのか。授業の終わりのチャイムで目を覚ました。



「んー??」
目の前には、オーラルの先生、川原が。

一体なんだ??



更に、クラスのみんなが俺を悲壮な目で見ているのが分かる。
隣の人と目を合わせようとしたらそむけられた。

俺はたまらず先生に喋りかけた。
「な、なんですか…??」


すると先生は、低い声で
「お前…死刑決定」
といい教室を出ていった。


「なんだよ??死刑って…。平常点が0になるって事か…??まぁ別にそれでも構わんのだが。」
幸いにも俺はかなりの秀才。平均はいつも90くらいは当たり前。

点数がある。


「本岡…。」
前の席のやつが話しかけてきた。
「頑張って、生きのびろよ…??」
そう言うと、イスを上げ、掃除の準備をしだした。

自分もしようとすると
「ぁ…お前はいい。休んでろ。俺が全部やっとくから。」
他のやつらまで。
「一体…なんだってんだよ…!」
「今は知らなくていい…!明日になればすべてがわかる…!」
「………!」

気まずい空気のまま掃除は終了し、帰りの会に。
担任は開口一番、こう言った。
「本岡、バカじゃねーの!?寝るなんてよぅ。しかもあの時に。」
「……。」
「まぁ良い。お前は明日から辛く苦しい死の宴が始まると思う…。俺から言えんのは、『耐えろ、生き抜け。希望はある。』これだけだ。」「……はい…。」
「とにかく、生きて帰ってこい。…それじゃ、これで終わる。」

すんなりと終わった。
実際、明日、何があるのか…。検討もつかなかった。死だと…??

入っている陸上部からも今日は休めと言われ、帰宅。エースの俺に休めとは、よっぽどなのか??





帰宅すると、いつもの風景だった。
「おかえり〜。今日、部活は??」
「ただいま。部活は休みだとさ…」
微妙に事実と異なるが良いか、まぁ、母も普通だし。どうやら学校でのイヤな空気はここまでは来てないようだ。
…だが心配。
「なぁ、母さん。もし俺が死んだらどうする??」
言うと、母は鼻で笑った。「なんでそんな事を…。バカなこと言ってないで、勉強でもしなさい。冷蔵庫に、紫イモで作ったスイートポテトがあるから。」
「ハァ…。」
こんなもんか…。





その後も、家では何事もなく、1日が過ぎた。















こけこっこ〜ゥ

「ん…もぅ朝か…。」
眠たい目をこすりながら言う。
「普通に学校行っていいんだよな…。」


階下におり、着替え、朝食、洗面をすませる。


「じゃあ、行ってくるよ。」
「うん。気をつけてね。」

この時は、まだあんな事態は…予測していなかったな。













学校の敷地に入った瞬間、空気が変わった。
みんなが俺をみてひそひそ話をしている。
なんだよ…!
急いで教室へ。

教室内でも、そうだった。クラスメート全員が、こちらを見ている。
数秒みたあと、向き直り、雑談を開始した。




「タケシ…??」
俺は、友人、タケシに話しかけた。
「お前…今までありがとな。俺がミスした時は全部お前がかばってくれたよな…!」
タケシは涙声で言う。


気づくと、クラスメート全員がそんな感じ。


「私も…。哲也くんがいなかった、今頃…」


みんな、なんかいいだした。

「ま、待てよ、みんな…!まるで俺が死ぬみたいな…。」
その言葉にタケシが反応した。

「お前はもう…死んだも同然だよ…!」「……え!?」
「お前は……この学校が制定した特別」
ここまで言って他のやつが静止した。
「タケシ…!それは時間まで言ってはいけない…!」「関係ねぇ!どっちにしろ、あと10分で開始だろ…。今言っても同じだよ…。」「その通りだ。」
突然の声。
みれば入口に担任がいた。「俺が全部説明しよう…。本岡、お前は、この学校の校長が作りだした、『特別校則第1条、オーラル睡眠法』に引っかかったんだ…。」
オーラル…睡眠法…!?
なんだそれは…??
「すべてはオーラル教科主任、川原が校長に提案して始まった…。」
担任ははなしだした。
「なぜかこの学校…オーラルの時間、寝るやつが多かったらしい…。そして出来たのがオーラル睡眠法。」「わかったから!結局内容はなんだよ!」
「鬼ごっこだ…。」
一瞬、意味がわからなかった。
「なんだよ…それ??」
「お前は…これから丸3日、鬼ごっこをしてもらうんだ…!」
「ハァ…!?」
その時。
ヴヴヴヴヴヴヴ!
学校中にサイレンが鳴り響いた。
「なんだ、なんだ、なんなんだ!?」
「ついに9時になったんだよ…。」9時…。
「放送で詳しい事が言われるだろ…。」
で、放送。
『どうも。川原だ。…いまから、オーラル睡眠法にかかったものに試練を与える…。ルールは簡単。3日、捕まらずに逃げ続けろ。そうすれば許す。捕まれば、試練終了後、全校生徒の前で処刑させてもらう。今回のターゲットは3名…だから、鬼を300名用意した。』
300…!?
『今も、すでに、鬼がこの地域に向かっている。早く逃げた方がいいんじゃないか??(笑)じゃ、オーラル中に寝ちまったクズ達はがんばれよ。ぁ、逃げる範囲はだいたいここら辺だから。』
そこで放送はきれた。
「そんな…!ありえない…!いやだよぉ!」
「仕方ないよ…決められた事だ…。」
「俺以外に…あと2名、仲間っつか、同じ境遇がいるのか…。」
「みたいだな…。とにかく、本岡、早く逃げろ。俺らは…お前の味方だから…」その言葉に哲也は励まされた。そして言った。
「YES!I,CAN!」そう言い残し、教室を飛びだした…。




















「鬼からなんて…公共の交通機関を使えば余裕でにげれるぜ。」
哲也は、完璧なる計画をねっていた。この地域に300名の鬼…。正直、難しいところだが…。
「てか、鬼って、どうやって俺らと一般人の区別つけんだ??」

そんな疑問もすぐ解決することになる。


「とりあえず、腹減ったぁ…」
近くのam/pmへ。


「いらっしゃいませ〜」
店員の機械的な発言。


が、店員はこちらを二度見した。
「なんだ??」


よくみると、周りの壁に何か貼ってある。


「なんじゃこりやあぁ!?」


その紙に書かれていたこと



(オーラル睡眠法、受刑者)

そうあり、下に3名の顔が書かれていた。

もちろん、自分の顔も、その中の1人に入っている。

残りの2人は見たことない…。


自分は1年。
おそらく、2、または3年の人だろう。

女子生徒までいる。



「…まぢかい…ッ!」

絶望…ッ!



その時、店員が声をかけてきた。


「あなた…この犠牲者…か…。…こんなの間違ってるよな…。」
「なんか知ってっか??」
「ここら一帯の建物すべてに、張り紙はある…。そして、店とか駅とか、そっち系には…。受刑者には一切のサービスをうけさせるな、こう言われてんだ…。」

「うそだろ…!?」
俺はこの3日間、己の力のみで逃げないとダメなのか…!?



「わかった…。ありがとう…。」
店を出ようとした。
「待て待て。」
店員は袋をさしだした。
「これはサービスじゃなく…俺からの気持ちだ。」


中を見ると、
鮭おにぎり
フリースタイル
ウエハースチョコレート
などの飲食物が入っていた。


「今日1日は…これでしのげ…!食べないと、力もでないからな…。」
「自宅にいけば、いくらでも食い物は…。」
「いや…。もう自宅周辺は、学校側が派遣した鬼で囲まれてるさ。行ったら最後、袋のネズミだよ。」


「……。」
もう、自宅には…。























しばらく公園に身をひそめていて、だいぶ楽になった。
袋を見ると、もう少量のフリースタイルと、ウエハースの欠片しか残ってない。
「今日1日…。もう使いきっちまうか。」

そういうと、すべてを飲食した…。



店員は別れ際、言ってた。「鬼ごっこは…夜12時で終了する。…開始は翌日の6時からだ。この事は、公にはあかされていない事実だ。」


「何故あなたはそんな事を知っているんだ…!?」
「時がくれば、分かるさ…。」



あの店員…一体…。
まぁとにかく、今日が終了まであと1時間…。
隠れていよう…。


ん…??12時終了なら、そのあいだに家に帰れねーか??



確かに、夕方から鬼が出てきて、追いかけられた時は焦った…。
だが、巻けない事もなかった。
鬼も、ただのエキストラ、バイトのやつらみたいだ。




今、家にいく途中、あっても大丈夫だろな…。






安全を考え、11時50分になり、行動を開始。


5分後、家周辺にすんなり到着。



確かに隠れてみていると、鬼がごろごろいる。



まぁ、隠れたまんまで、見て、12時まで待つ。



「ようし!」



勢いよく道路に出た。



その時



「いたぞ!こっちだあぁ!」



「いぃ!?」



反射的に体が逆方向へ。




「12時には活動停止じゃなかったのかよ…!?」



とにかく、逃げる。



しばらく逃げると、もう追ってこなくなった。




「はぁ…はぁ……どうなってんだか…」


冷静に考えた。

「自宅周辺のやつらは、つづけんのか…。」



「あぁもう!やってらんねっつの!」


がむしゃらに走った。

歌を口ずさみながら。

「その角を曲がった先で〜煌めくような出来事と出会う事になっていま〜す〜♪」

そして角を曲がった。
「ひにゃあ!?」
ひどく、頭を殴打された感じがする。
「ふにゃ…」
意識を…
失ってしまった…
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