ただの物語

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「ここか…。」
県立蛸地蔵高校の前に立つ一人の少年。


「ここで…世界、とる!」











「……はは、だよね〜。」クラスの皆ゎ話している。
「今日、転入生くるんだってな。」
「あぁ。楽しみだ。」


ガラガラ!
先生が入ってきた。

クラス中静まりかえる。
「今から新入りを発表する!仲良くしろよな!」


すると一人の男子が入ってキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!



「俺の名は武蔵…。世界を獲りにきた。」
武蔵はあいている席を睨みつけると、そこに歩き、座った。


「…………………。」

「よし、じゃあ、今日も頑張れよ!」
先生は出ていった。



あまりの武蔵の愛憎の無さに、誰も話しかける者はいなかった。




しかし、隣の席のやつは話しかけた。


「は、はじめまして…。僕は城ヶ崎…。よろしくね。」

武蔵は一呼吸おいて答える。
「…………あぁ。」












放課後、城ヶ崎は部室にいた。
「でょお〜、その城ヶ崎ってやつさ…」
バァン!
扉が開かれた。


「なんっ…!」
城ヶ崎は目を疑った。
そこに武蔵がたっていたから。

「お前、この部活だったのか。」
武蔵が見下しながら言う。

「はい…っ。一応…。部長だよ。」
「お前みたいな貧弱野郎がビリヤードの強豪校部長とはな…。」


「…は??」
城ヶ崎はビリヤード部だった。でも…


「強豪校って…!?」
「ここは全国大会の常連の蛸地蔵高校だよな??」

「え??いや、蛸地蔵高校だけども強豪校じゃないよ??むしろ雑魚…。」


「はぁ??一体どういう事だ??」
「隣の…いか地蔵高校は、ビリヤードの強豪だよ。」


沈黙が流れる。

「俺は…たこといかを間違えたのか…。」
「多分…ね。武蔵くんがどれだけ強くて、強豪校に行きたかったのかは知らないけど、もうこの高校じゃ、無理だよ…。」「なんでだ??」
「僕達の世代ね、【キセキの世代】って呼ばれてるんだ。」


「キセキの世代…!」
この時、武蔵は思っていた。
君には無理…。
おそらく10年に1度の逸材が…全員揃っていて…君がいくら強かろうと自分たちをこえるのは無理だと…!

そう言われているのだ…!燃えてくるぜ…!



ここが強豪校ではない事を忘れている武蔵。



「僕達ね、10年に1度の雑魚が全員揃ってるんだ。」

……は??


「あまりにも弱い人が、偶然にも全員揃った…!キセキだよ…!」
「そんな…!」
武蔵は膝をついた。
「俺は…こんな高校に…」
黙りこくった…。


城ヶ崎は武蔵に言った。


「頼む武蔵…。俺達にビリヤードを教えてくれ…!イヤな意味でキセキの世代なんて言われたくねぇよ…!」


武蔵は顔をあげた。


「お前…それ本気で言ってんのか??」
「…あぁ。」


すると、武蔵は衝撃の一言を発した。


「俺、ビリヤード初心者ですけど??」

「…えええぇ!?なんかいかにも強い雰囲気じゃん!物語の趣旨としては、間違いで転入してきたビリヤードの達人が弱い部員を育て全国一にするって話じゃないの!?」

「んな訳ねーじゃん。俺はど素人!」


「じゃあ…なんで…いか地蔵高校に行こうとしたんだ??素人がいか地蔵で通じる訳ないよ…??」


「あぁ??やっぱビリヤードはじめる、はじめるなら、強いとこでやりてーじゃんか。」

武蔵は初めての笑みを見せた。


「いや…一つ問おう。なぜビリヤードをはじめようと思った??」
「あぁ??ビリヤードのゲームしたら楽しかったから。それだけだ。」


こいつ…バカか…??


「時間の無駄だ!間違ったもんは仕方ない!詳しいルールを教えてくれ!」
武蔵は開きなおった。


「……いや、正直、俺たちも詳しいルールなど知らない…。遊び感覚だしな…。」
「なに…!?」
すると、部員の1人が声をだした。


「俺達がやってるのは、ポケットビリヤードじゃないか??多分。」
「あぁ…そう…。」



黙りこくる。
「なぁ武蔵。ゲームではどんなルールだった??」


「あぁ…なんか球を順番についてって…9番目の球を落とした人が勝ちだった。」
「ふーん…。じゃ、それでいくか…。」

「キャロムビリヤードとかあるみたい。まぁ関係ないか。」
「あぁ。今はポケットに集中だ。」

一段落ついた所で、城ヶ崎は言った。

「…じゃ、自己紹介しますかぁ。」
「そうだな…。」先ほど、キャロムどうたら言ったやつだ。

「俺は神田。副部長だ。よろしくな。」
見た目的には、なかなかのつわものみたい。
でも、10年に1度の逸材なのだ…。弱い逸材…。

神田から時計回りに自己紹介がはじまる。城ヶ崎と神田を除き、あと2人いる。
「僕は飯田…!あんま調子のると殺すよ…!?」


なんだこいつ…。
ロン毛で目が隠れているし、なんかおぞましい空気を秘めている気がする。


「俺は三滝だ!ま、仲良くやろーぜ!」


こいつは普通みたいだな…。




「よし!俺だな。俺は武蔵…。見た目はかなりの強豪だけど、何だかんだでこの中では一番の素人だ!よろしく!」

「よし!」
城ヶ崎が手を叩いた。


「今日はこれで部活終了!帰ろう!」
「はーい。」
みんな片付けをしだす。


「おいおい…。もう終わりか??時間はまだあるぞ??」
武蔵は言った。


「あぁ??気楽にやってんだよ…。」
練習してない…そりゃ強くならんわな。

「…わかったよ!」









翌日の部活









「今日こそはやんだろーな??」
「当然だ。そうだ武蔵。お前、とりあえず一発うってみな。」


城ヶ崎はキュー(球をつくやつ。)を渡した。


「ん…。」
武蔵は球を定めて、ついた!


「なんだぁッ…!?」
部員は目を疑った。


球が…激しく動いている!

ついた球は固まりの球達にあたり、めちゃくちゃに動く。



「ふぅ〜…。どうだ??」


そこで飯田は答える。


「パワーが強ければ良いって訳じゃないよ…。白の球落ちたじゃん…。」

「白の球ぁ??」
「うん。一番最初についた球。それ、落としたらダメなんだよ…。」


武蔵はため息をついた。

「本格的なルール知らねーしさ。仕方ないやろ??だからさ、教えてください!」


みんな、うつむいた。


「いや…俺らも遊びでしてるから…ちょっと…」
「武蔵がやってたゲームのルールでいこうぜ。」

「いいだろう…。」
武蔵は語りだした。


「俺がやってたのは、1〜9までの球、そして、白球の10を使う。9を落とせば、勝ちなんだが、いきなり9を白球でつく事はできない…。あ、白球が、手球だから。1から順々に落とし、やっと9が落とせるようになる。」


「なるほどな…。」
みんな、うなずく。

「9を落とせる方法な、間接的に落ちれば、べつにいいんだよ!だから、1をついたら、1が9にあたって、9がおちた!でも勝ちなんだ。」


「おぉ…!」
感嘆がもれる。





「ま、練習すっぞ!キセキの世代じゃなくしてやろうぜ!」
「おぉ!」












数ヶ月後。



部室に座る部員達。


「俺たち…強くなったのかな…。」
「さぁ…。」

そこに、扉を開く者あり。

「城ヶ崎…。どうだった??」
みな、懇願の目を城ヶ崎に向ける。


「決まったよ…。いか地蔵高校との練習試合ッ!」


「いよぉし!ついにか!ぶっつぶそーぜ!」「俺達に…倒せるのかな??」

そこには、一冊の本が開いていた。
内容は…
『再び全国へ!いか地蔵高校!』
いか地蔵高校の特集だった。


武蔵は、本をふみつけた。
「いいんだよ…!ここで俺らが勝って、調子のってんのを黙らせようぜ!」

「ふん…よく言うぜ…。」「やつらは…全国の常連さんだぞ??」

「いいって。とにかく殺ろう!」


全員が、円陣をくんだ。



「やつらをぜってーぶっつぶす!」
「おー!」
「GO!蛸高GO!」









果たして、蛸はいかに勝てるのか…!?

強さに天地の差があるけどけちらせ蛸高!
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