1/5ページ目 「あ〜あ、だりぃな。」 「だよなぁ〜。夏休みに、校長の話聞くためだけに行くなんてな。」 山崎は武田に言った。 「高校2年の2クラスだけだもんな。訳わかんないや。」 「まぁいい!行くぞ!」 「はぃはぃ…。」 これが、運命を変える事になる。 「あのー…」 校長が話をはじめた。 『ぎゃはは!まじ!?』 『んだよー…』 生徒達はまともに話を聞かない。 まさにクズの塊である。 山崎、武田もその中の一員なのだが。 その時。 「ひゃーははははぁ!てめぇらぶち殺す!」 校長がいきなり叫び、ステージから飛びおりた。 「なんだなんだ!?」 「ひゃはは♪殺る♪」 近くにいた女子生徒をひっかいた。 「感染…感染…♪」 校長はそういい、たおれた。 「だ、大丈夫か!?」 数人が女子生徒につめよる。 しかし、次の瞬間。 「ひゃはは…♪」 「!?」 女子は暴れだした。 こんな人ではなかったのだが…。 「か、感染したんだ!校長のあれが、こいつに!」 体育館はすぐに悲鳴に包まれた。 「じゃあ、こいつに攻撃うけたら、自分がこんなんになっちまって、更に死ぬのかよ!」 山崎・武田はこれを冷静にみていた。 「まずいことになっちまったみてーだな…」 「あぁ…。学校こなきゃよかった…。とにかく、ずらかろう。」 2人は密かに教室に戻った。 「ふぅ…おそらく、学校からはでられないな。」 「だな。てか教師もいないから…、謎の組織かなんかによる犯行だろう。学校からでようとしたら、撃たれたりするかも。」 2人は天才である。 まぁ、この学校でだが。 「多分、校長になんらかの薬をあたえたんだろ…。その効果は人がかわる。更に、それは感染する…。」 「なんのためにそんな事するんかね…。」 「さぁ、な。」 そこに、人が来た。 「西野…か。どうした??」 「お前らこんなとこに…。あのな、あいつから逃げてたら、動きが止まったんだ。」 「ほぉ。」 「なんか…、これは一週間続けるんだって…。」 2人は釈然としない。 「なんで分かった??」 「体育館のスピーカーから放送でな…。」 スピーカーからの放送…。多分録音だろうが、やつらはこの学校の内部を操作できる。 それは間違いない。 「それで??」 「夜11時〜朝6時までは敵の動きがとまるらしい。睡眠時間だな。」 やつらも考えてんじゃん… 「めしは??」 「それについては何も言ってなかった。大丈夫なのかな。」 「そう…か。」 「次は、いつ動きだすんだ??」 「1時間後らしい。」 なるほど… 先ほどのはみせしめ…か。 「みんなをこの教室にあつめろ。」 山崎は放った…。 わいわい。 教室には2クラス分の人が集まった。 体育館で、化物とかした女子生徒を除いて…。 山崎と武田が、指揮をとる。 この2人の頭の格が、他の誰よりも違う事をみんな分かっているため、すんなりと従うのだ。 2人は、今まで自分が考えてきたことを伝えた。 「……………以上だ。気をつけろよ。」 「…。」 流れる沈黙。 「ここからもでれない…。こんな地獄で1週間なんて…」 「泣き言をいうな。仕掛けられた俺らへの挑戦状だ。…勝つ!」 今の“鬼”が解凍されるまで、あと5分…。 「集団で逃げるのはよせよ。4、5人くらいのチームで逃げるんだ。小回りがきく。」 山崎と武田は、別チームとなるようにした。 「YES!WE CAN!」 そう武田が言ったと同時に、鬼解凍の時間となった… 「…ひとまず、放送室に逃げこんだはいいが…。」 武田は、田中、鈴木とチームを組んでいた。 「まさか…こんな事になるなんてね…」 田中がもらす。 「ま、でも、武田くんと同じチームになれたから、それが救いかな。」 鈴木もいう。 「まぁね〜…。」 武田は、外を伺った。 そこで、絶句した。 鬼が、こちらに歩いてくるのだ。 こちらには、この放送室しかない。 間違いなく、入ってくる。 やべぇ…! どうする…! 一瞬で何百通りものパターンを考えた結果… 「鈴木…、ちっと、廊下の様子伺ってや。」 「あぁ。分かったよ。」 鈴木は、武田のいう事をすんなりときいた。 先ほどの言動からも、当然だ。 鈴木が廊下に出た瞬間、ドアをしめ、鍵をかけた。 「おま…!何を…!」 田中は驚く。 「仕方……なかったんだッッ!」 鈴木が、ドアを必死にたたく。 「武田…武田ッ!鬼、いるよおぉ!中にいれてよお!」 「あけてやれ!」 田中があけようとしたのを武田は手で制した。 「それでも人間か…!?」 「馴れ合いじゃ、生き残っていけねーんだよ…!」 鈴木の後ろに、鬼が来た。すると、鈴木は一瞬で顔をかえ、廊下に堕ちた。 「ひゃはは♪感染、感染…」 そう言って、元鬼も堕ちた。 「うわあぁ…!早くにげよう!」 「分かっている!」 武田は素早く、放送のスイッチをいれた。 【鬼が変わったッ!次は鈴木だぁ!】 みんなに衝撃がはしる。 山崎もその1人だ。 「もう、かよ…!」 武田と田中が、放送室からだいぶ逃げた時、鈴木はむくりと起きあがった。 「ひゃは…♪感染…感染…♪」 すたすたと廊下を歩いていった… 「俺が……殺る!」 全く人気のない廊下に逃げた、柔道部の加賀を筆頭にした、バトルチーム。 メンバーは 柔道の加賀 空手の新崎 ラグビーの大江 野球の高見 全員が、強い。 そのチームが、人気なき廊下で、鈴木に出くわしたのだ。 「こいつ…鬼…だよなぁ??」 加賀が確認する。 「あぁ。」 「なら、殺れるだろ。」 加賀は考えていた。 鬼をやれば、すべてがおわるんじゃ?? 体格差もかなりあるし、余裕だろ?? 「こいよ…鈴木!」 鈴木と加賀の間合いが近くなった時、加賀が殴りかかった。 しかし。 鈴木はそれを片手一本で受け止めた。 「な、なに!?」 更に、かなり力が強い。 これは鈴木の力ではないはず。 加賀は片手で放りなげられた。 「嘘だろ…!」 他の3人は恐怖にかられ、動けなかった。 鈴木が、3人をナメるように見る。 「次…お前♪」 ターゲットを大江にしたようだ。 「ぉ、大江、生きろよ!」新崎と高見は走ってにげた。 「そんなぁ!?」 大江は焦った。 このバトルメンバー中じゃ最弱の俺にくるか!? いや…鈴木はそれを見極めたのか…!? 加賀はさっきので、頭うって気を失ってるし…。 「…こいや!」 大江は覚悟を決めた。 数分後、 鈴木の攻撃をすべてギリギリでかわしていた大江。 「…ちッ。体力がなくなってきちまった…。このままじゃ…。」 そこに放送が入った。 【みんな!次の鬼は大江だ!】 高見の声。 あいつ…!なめやがって…! 俺はまだ死んでねぇって…! …ま、もう死ぬかな…。 あきらめ、鈴木の攻撃をくらおうと目をつぶった。 …! しかし、いくらたっても痛みがない。 恐る恐る目をあけると、鈴木の動きが止まっていた。 「なんだ??」 スピーカーから声。 おそらく、山崎が言っていた録音されたやつらの声とはこれのことだろう。 【みんなー!がんばってるー!?まぁいいや。昼食をそれぞれの教室に配布した。いまから1時間、昼休みだ。それまで鬼は止まるから安心しな。】 昼休みかよ…。 助かったな…。 大江は、加賀を担ぎ、教室に向かった…。 「今日の犠牲は、校長、女子生徒、鈴木、大江、そして気絶の加賀か…。」 武田は考えていた。 やはり… 加賀でも敵わなかったほどの力。 感染すると、身体能力が飛躍的にUPする…。 山崎は言う。 「俺らが一番に教室にきたが…。すでにすべての机の上に、これが用意してあった。」 それは何のへんてつもないパンと牛乳。 「やつらが用意したのは明白だが…。」 1人の女子が、口にだした。「やつらが用意した食べ物なんて食べる気もしないわ。何が入ってるか分かったもんじゃない。」 それもそうか… 「まぁまぁ。どっちにしろ、1週間続くんだ。食わなきゃ死ぬぞ??」 誰かが言う。 「そうね…。」 「つか俺、もうくったしな。」 武田が手をあげた。 教室がざわついた。 「まじかよ…何のおそれもなしにか…!?」 山崎は武田を見て思った… やはりこいつ、出来る。 頭の良さでは張り合うが、いざとなった時の頭のキレは武田の方が上だ…。 多分だが、鈴木も、武田の策略で犠牲にさせられたのだろう…。 それと、このパンの一件。度胸もある。俺はまだ心のどこかに不安があり、食べれなかったというのに。 山崎は、武田に畏怖の念を覚えた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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