ただの物語

艨ィ現実的鬼ごっこ3〜死の感染〜←
2/5ページ目



廊下に行き、外の空気を吸っていた女子生徒の悲鳴が響く。

どうしたと廊下に出れば、廊下の奥を指差すだけ。



そこを目をこらしてみれば…
「お、鬼がきたぁ!」


あれは大江だ!
何故か加賀を背負っていて、歩みはのろいが、確実にこちらに近づいてくる。


「奴ら…嘘をついたのか!?」
これには山崎・武田も虚をつかれた。
完全に油断していた。
奴らを信用しきっていた。

こんな事をさせるやつらだ。
嘘をついてもおかしくはない。



一瞬で教室あたりはパニックに落ちいった。

















その頃、大江。



「教室教室…と。加賀おもいなぁ…。」
ぶつぶついいながら、教室近くに。









しばらくすると、教室が大騒ぎしだした。



「そか…俺、鬼じゃねーか…。」


どうにかして、鬼じゃない事を伝えれないか…。


何もかも高見のせいだぜ…


く…思いつかない。
山崎か武田が、俺が鬼じゃないと判断してくれるのをまつしかないぜ。







そう。
大江の期待通り、2人は気づきだしていた。


なぜあそこで止まってる??
なぜ加賀をかつぐ…!?




「高見、大江が確実に殺られたのをみて、放送したか??」


すると、高見は挙動不審になった。


「いや、その…。」



「まじかよ…。」
武田は悟った。



大江のやつ、生き延びたのか…。



「みんな!あの大江は普通だ!大江は…やられちゃいなかったんだぁ!」



その言葉に皆は静まりかえった。


「まじか…??」



みな、大江を見る。















「はは…!気づいてくれたみたいだな!」
大江は軽く加賀をかつぎ、みなの元へ向かった。














「たくー(笑)みんな、俺を鬼扱いなんてひどいなぁ〜。」


「仕方ないだろ!」
「そうだそうだ!」

「何より…」


大江は高見を見た。

「お前、だよな。」
「悪かったって〜。お前、どうせすぐ殺られると思って…。」
「伊達にバトルチームに入ってた訳じゃないわい!」






そこで、加賀が起きた。


「いてて…。ズキズキしてやがるぜ…。」


加賀は頭を押さえている。


「おぉ…。大丈夫か??」
「まぁな…。あいつ力強すぎだろ…。」


「はは。まぁ、もう鬼には手をださない事さ。」

「はぁい…。」


加賀がうなだれる。


そんな中、ついにやつが口を出す。




「加賀ぁ…。お前なんかで勝てる訳なかったんだよ…。」






全員静かになる。
静寂に包まれる。












教室の一番奥…そこの席にやつは陣どっていた。



イスと机1セットでは体がおさまりきらず、2セット使っている。


体格は、みんなより大きい加賀よりも、更にでかい。



実質、最強。
おそらく、ここら一帯の高校の中じゃ最強であろう。


なんの部活もしていない、一匹狼タイプ。


今回も、チームは組んでいない。




通称、Mr.ドン!
名前、我王!(がおう)













「貴様程度の力で挑むからだ。己の力をわきまえよ。」


「…く…。」


「まぁ…今度は俺が鬼と渡りあいたい。俺の力がどこまで通用するかをな…。余裕があるようなら、鬼を殺してやるよ…!」



全員がツバをのんだ。





あの山崎と武田ですら、こいつなら…と期待した程だ。





「ま、無駄な争いを避けるのは必須だ。あっちが俺に向かってきた時。それが開戦の刻だ。」



「わ…分かった…。」






寒気を覚えながらも、時計を見た。


「よし!あと5分!みんな、散れ!」





みんなは、散った…

























「ま、益田くん、どう??」
「大丈夫みたいだ…。」



益田
長門
新宮
藤岡


の4人チームは、体育館倉庫に隠れにきていた。
校長の死体は消えていた。


益田以外は全員女子といったチームである。



「こなけりゃいいんだけどなぁー…。」



その時。


扉が開き、入ってきた。


「――――鈴木!」


すぐさま扉をしめる。



「きたよ…。」




女子が恐怖で震えあがる。


なんでこんなに運わりぃのかな。



「いいか…??合図で逃げるからな??」


「分かった…。」







せーの…







飛び出した。







なんとか、逃げれそう。
なぜなら、体育館には出入口が2ヶ所あり、鬼が入ってきたのと逆方向に逃げたのだ。



「よゆ!」


ところが、事件がおきた。いや、事故か??




長門がこけた。



「長門ッ!」
みんながかけよる。


運動神経の悪い長門…


こうなるのも仕方なかった…!



鬼が近づく。


相当ひどいこけかたしたようで、たつのもつらそう。
このままじゃ…



長門は、意を決してこう言った。
「私の事は置いてゆけ!」

「で、でも…。そんな訳には…!」



そこで長門はニカッと笑った。
「大丈夫…!私も必ず、後からゆく!」

その言葉に、3人は涙が出そうになった。

後からこれる訳ない…。
完全に死を意識している。


完全なる…死亡フラグ…!



「分かった…!絶対、だからな…!」
「今までありがとう…!長門さん…。」
「楽しかった…!」


長門はやさしく微笑み、いう
「あぁ…!私もだ。…さぁ、いけ!」




みんなは決心がにぶらないうち、体育館を後にした。











あいつらめ…行ってくれたな…。


改めて、長門は鬼、いや、化け物を見た。


「さぁて…!こいよ…!鬼さん…!」



鬼と長門の最後の戦いがはじまろうとしていた。






















「長門…!」
遺されたメンバーは涙を抑えれなかった。
今までの長門との楽しい日々が思いうかぶ。



「しんじゃったんだよね…!?放送室…いかなきゃ…!」
「あぁ…。」

武田は、普通な生徒、
桜川
西田
と共にチームを組んでいた。



とある教室にかくれる。




放送が。



【長門さんが…やられた…】
放送は切れた。



「…次は…長門かよッ!」

武田は机を殴った。


「まぁ落ち着けよ武田。取り乱すと冷静な判断ができないぞ。」

西田がたしなめる。



「分かっている…。」


「あ!」
桜川が叫んだ。


「あれ…見て。」


それはグラウンド。



「あれは――――…長沢…か??なんで1人なんだ??」

次の瞬間、寒気が走る。


「長門までいる!」

「嘘だろ!?」


全員がグラウンドを見る。


「長沢…!」
























長沢は焦った。


用を足しに、パーティから離れ、体育館トイレに来たはいいが…

帰ろうとした瞬間、長門がいた。
更に同時に、長門鬼の放送が。




「まじかよ…!」
で、グラウンドまで逃げたのだ。



「はは…!絶体絶命だな。」


先ほど、走って逃げたが、長門の足の速さは異常だ。


この学年1の足を持つ俺でさえ危なかった。


元が長門でなかったら、今頃殺られていた。





走って逃げれるか…!?
持久力がいつまでもつか…いや、やるしかないんだ。


長沢は、覚悟を決めた。


















「長沢を救ってやれないのか!?」
西田と桜川が武田に懇願。

「いや…この状況じゃなぁ…。救ってやりたいのは山々なんだが。」

武田は言った。まぁ、あっちに行って、長門の気をひくなど、方法はいくらでもあるが…


「そうか…。武田がそう言うなら、な…。」
「あぁ。すまない。」



…こいつら馬鹿か!
わざわざ自分の身を呈してまで守ってやらねーよ!
危険だろ!?











その時、異変が起きた…










「さぁて、逃げますかな!」
長沢が言った時、長門の頭に弓矢が突きささった。


長門はふらふらとする。



「なんだか知らないけど、ラッキーだぜ!」


長沢は校舎内に戻っていった…













長門はしばらくすると、屋上をみると、静かに歩きだした。























「…いま!みられたぁ!」

屋上から弓を放った中村梓は、恐怖にかられた。



この弓矢全国16の実力で、なんとか命中はさせたものの。
鬼は不死身か…!?





教室で長沢が危ないのを見て、自分1人だけ、ここにきて弓矢を使ったのだが…



「…ちぃ…。」





梓は、教室に帰ることにした。


いくら鬼でも私の居場所を察知する力はないだろう…







校内へと戻る扉に向かおうとした時。



そこがあいた。


「…あぁ、長門さんk…」


言葉を失った。

長門…鬼…。



ありえない!
あそこからわずか短時間で屋上まで!?
どんな力よ!




中村は弓を構えた。



「脳みそを…ぶちまけろ!」


放つ。
それはキレイに額にささった。



しかし、長門は普通に歩いてくる。



「うそお!」

弓を連射。




まったくきかない。















遂に弓がきれた時、死を覚悟した。



「やめろーーー!」



長沢が長門を攻撃するのと、長門が中村を攻撃するのはほぼ同時であった。



「ひゃは♪感染…感染…」

長沢に岩で殴られた頭から大量に血をながし、たおれた。



「大丈夫か!?」






長沢は中村に、かけよった――――…。
[指定ページを開く]

←前n 次n→ 

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ