ただの物語

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生命の錬金術師〜LifeAlchemist〜

「……この街に来るのも、久しぶりだな。」
私はー苦笑いをー浮かべながらー言ったー。
ここは東方に存在する街、プロジェクトタウン。
とくにこれといった特徴もない、どこにでもあるような小さな街だ。
だが、この街は彼にとって、何物にも変えられない、大切な街だ。
ここにはたくさんの思い出がある。たくさんの喜びがある。
―――そして、たくさんの悲しみがある。

―――それは、3年前のことだった……。

流行り病に倒れてしまった友人、ワタルを蘇らせようとし、彼は禁忌を犯してしまう。
『それ』は錬金術師最大のタブー《人体練成》だった……!!

禁忌を犯した彼は、最近まで、最凶最悪の囚人だけがいれられる
地獄場所【ヘル・スポット】
に身を縛られていた。

最大のタブーをやっちゃったんだから仕方ない。


やっと出所した彼は、この因縁の地、プロジェクトタウンに戻ってきたという訳だ。

彼がこの街に戻ってきたのには『理由』があった。
“仲間との再会”だ。
その仲間とは、二つ名《絶望の錬金術師》ゾロアスター・エフタル!


正直、最大のタブーを犯したのにたった3年で出所できたのは、そのエフタルのおかげだ。
エフタルの色々なあれで、3年に…。

とにかく彼は、エフタルを探した。

エフタルは街の酒場でいとも簡単に見つかった。
街にはここくらいしか酒が飲めるところはない。
エフタルは重度の酒好きだからここに居るだろうとは思っていた。
「よお……久しぶりだな。」
彼はエフタルに話しかけた。
次にエフタルは彼にこう返した。
『……誰だ?お前……!』
彼は戸惑い、どうやって答えるべきなのか、“正解の言葉”を考えた。
「……俺は、生命の錬金術師、べるぜ・イヌマルック! お前の……力を貸して欲しい!」
『力をかしてほしいだぁ??』
エフタルはイヤそう。

彼の事を忘れていなければ、簡単に協力してくれるだろうが、忘れてしまっているから仕方ない。

まぁ、イヌマルックを3年で出してやった本人なのに、忘れるというのもおかしな話だが…。

『しかも俺はもうこの街の人間じゃねーよ。』


エフタルは意味深なセリフを口にした。

「別にこの街の人間じゃなくてもいいんだ!お前の力が必要なんだよ!」
エフタルはやはり怪訝そうな顔をする。
『なんで見知らぬ人間に力を貸さなきゃいけないんだよ。』
―――クソッ……。
こいつ、記憶を失ってるのか……?
どうして……!

「…もういいッ!」

イヌマルックは酒場から出て行こうとした。


『まぁ、待てよ。』

イヌマルックはピタリと足を止めた。

「なんだ??」
『俺と戦って、勝ったら、協力してやろう。』

その言葉にイヌマルックはニヤリッとした。

〜町の広場〜


「さあ…勝負を始めようぜ!」
『来いよ……!』
「行くぜッ!卍…解ッ!」『ふっ…!貴様のはまだ卍解ではない…、始解に過ぎないのだ……!』
「なん……だと……!?」

そんな2人の戦いを見つめる者が1人…。

その者の役職は町長…!


{やめさせるかの…。わしの町が荒らされちゃかなわんわ。}

※{}は町長のセリフをさす。


今、町長が2人の元へと歩みを進めた…!

{そこまでじゃ!}
二人の争いを止める老人が一人。
『誰だッ、テメェ…!』
「邪魔をするなァ!」
{ほっほっほ…若き者が争い合うのを黙って見ていることなんてワシには出来んよ……。}
その時、イヌマルックはあることに気が付いた。
この老人……この気……!只者じゃない……!
コイツ…誰なんだッ…!?

愕然とする2人をよそに、老人は話しだした。


{わしゃ、ただのこの町の町長…!}

「な、名前は…ッ!?」

{ふぉふぉ…。ジン・ウォッカ・アガサじゃ…!}


その名前に、エフタルは過敏に反応した。
『な…!?嘘だろ…!?お前はただのしがない老人じゃなかったのかよッ…!?』



アガサ…。
この名は、イヌマルックも、もちろん聞いた事がある。
昔、この街で某天下一武道会的な大会が開催された時のことだった…。
俺はまだ幼かったため、参加資格がなく、ただ、試合を見ることしか出来なかったが、それゆえに、はっきりと覚えている……!
大会の優勝者の名前を…!その者の名…!『ジン・ウォッカ・アガサ』……!!
「あんた…。あの時の優勝者か…??」


イヌマルックは確認のため言った。

{…あぁ。…うん。あの、アガサとは同姓同名なだけ…。}


「『え??』」


2人の声が重なった。


{ごめんねごめんねえ〜!期待させちゃって!//}

『なんだよ……驚かせやがって……! なら引っ込んでろぉ!!』
エフタルは町長に刃を向け、走り出した。
{ふ……青いな……若者よ。}
「しまった!やめろ!止まれ!エフタル!」
『ここまで来て止まらねえよ!』
もはや、エフタルは止まる気はなかった。
{仕方ないのお……。出来れば、穏便に済ませたかったのじゃが……。}
その時、イヌマルックは何が起こったのか分からなかった。
それほどに早かった。
―――気付いた時、既にエフタルは倒れていた。
呆然とするイヌマルックが、町長のイヤな笑みを見た瞬間、イヌマルックの意識はなくなった―――――――。






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