ただの物語

艨ィ○○太郎の消失←
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―――これはある少年の不幸な話の、一部である。


「あぁ〜、今日も学校めんどいなぁ〜。」

学校につくやいなやそんなため息をつくヤツが一人。

しかしながらいつもならこの時間にいる太郎がこの時間にいない。


仕方なく隣のヤツにきいた。

「なぁ、太郎おそくね??」するとそいつは言った。

「太郎??誰それ??」
「おいおい、いくら太郎だからってその扱いはかわいそうだろ?」
「いやいや、だから太郎って誰?」

どういうことだ……?
ふざけているようにも見えない。
俺は他のやつにも聞いてみることにした。
とりあえず中学からの仲間である牙城くんにきく。


「なぁ、牙城くん、太郎は??」
「あぁ〜…俺が世界を改変したからもうこの世にはいないよ。」
「はぁ??」
「ゴホンゴホン。なんでもねぇよ!」
そういうと牙城くんは教室を出ていった。


何言ってんだろ……?
改変とか言ってな……。
なにか知ってるのか……?
俺は牙城君を追って教室を出た。
途中、朝の会開始をしらせるチャイムが鳴り響いたが、そんな事はどうでもよかった。

牙城くんを探していると、遅刻したのであろう部活の先輩がいた。
「あ、ども。」
とりあえず挨拶。
「…………お前、だれ??」俺は一気に地球が氷河期になったかの如く膝をついた。
「嘘…だろ!?」
「俺ですよ!先輩と同じ部活の……!」
先輩は怪訝な顔をする。
「え?いや……君のことなんて知らないけど……。
それに、俺は部活入ってないよ?」
どういうことだ……!?

「もういいっす。」
俺はそそくさと退散。

やっぱこんな時はパソコンに逃げよっと。
それにパソコン部にいけばなにかわかるかもしれないしな。


そう。俺はパソコン部だ!
さっきの先輩、パソコン部一のダメ野郎だったのにな…。

俺は部室のドアをノックして、返事をもらい、それから開けた。

とんとんっ。

「はーい。どうぞー」

がらがらー。
という一連の動作を終える。

「こんちわー」
いくらパソコン部といえども挨拶くらいは暗黙のルールだ。
「?」「?」「?」
どいつもこいつも俺が入ったとたんに俺を見ては首を傾げやがる。

……なんか顔についてたっけ?

そんなことを考えているいたら俺に部長が話しかけてきた。


「えーと……入部希望の人かな?」
俺はなんだかやるせない気持ちになり、受け取った白紙の入部届けをポケットにつめた。

「へへ…まぁ。とりあえず見学させてくださいよ。」
ごうになんたら…に従い、この設定にあわせる。

パソコン部にまで入部してない設定かよ…!


つかあれ??
先ほど朝の会始まったよな…??
あれ??なんでこいつらはここに…それを聞こうとした瞬間。
部長に肩をつかまれ、イヤな笑顔で言われた。
「見学ヤローにパソコンはさわらせねぇからな。てめぇは本棚でまずパソコンを一から学べ。」
今までの部長からは想像できない…!

しかたないし、とりあえずなにか本でも読もう……。
そう思い本棚を物色していたら一冊、俺の興味を惹くものがあった。
『灼○のシャナ』という知る人ぞ知るライトノベルだった。
もしかしたら作品を知らない人がいるかも知れないので簡単に説明をしておこう。
この作品は主人公の元に特別な能力を持った美少女がやってくる……というライトノベルのテンプレート的な設定を伴った作品なのである。

一般的にライトノベルというものは挿絵があるものなのだが、このシリーズの挿絵を担当しているイラストレーターは有名な人物であり、シャナシリーズ以外には『涼宮ハ○ヒ』シリーズの挿絵を担当していたりする。
俺はそのイラストレーターの絵が好きなので、シャナを手に取ってみることにした。
なんだかものすごく余計な説明などが入ってしまった気もしないが、ともかく俺はシャナを読み始めたのだ。

「ぷ、くくく!」
時折出るギャグシーンがとてつもなく面白い。

読んでいると、なにか本から落ちた。

「し、栞…??」


それは栞だった。
しかも何かかいてある。

『戻りたければ鍵を揃えよ。最終期限は設けない。』

はぁ??
なにこれ??
部長に聞こうと後ろを見た瞬間、そこに部長はいた。そして低い声で言った。



「ココカラガホントウノゲームノハジマリサ。セイゼイ、アガケヨ。」




「はぁ……。」
俺は溜息をこぼす。
またやまゆー的展開かよ……。
もういい加減ゲームだよーん(笑)とかクリアしなきゃ死んじゃうよー(笑)とかもういいって……。
ウンザリしている展開だが仕方がない。
どうせなんやかんやで参加することになるのだ。
それにこの手のものは強制参加が基本だからなおさらやっかいなんだよなぁー……。

「そんで?これはどうゆーゲームなんです?」
「ククク……。イチイチセツメイシテモラエルトオモッタカ……?ジブンノアタマデカンガエナ!」

はいはい、そーですか。
忘れてましたよ。
この手のものはルールはやってるうちに覚えちゃうよー(笑)とかも基本だったよな……。

はぁ……。
俺は一度溜息を吐いた。
よく見れば部員全員の目が赤い。灼眼である。


「四面楚歌じゃねぇんだからさ…。」

とりあえずここを出よう。

俺は部屋を後にした。



「鍵…か。とりあえずはやっぱ牙城くんだろ…。」



だからと言ってどこにいるのか見当もつかない。


とりあえずテニスコートに行ってみるか――――。


































































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