ただの物語

艨ィDEVIL BEATS!!←
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―――――どういう事だよ……!これ…!

俺はただ…普通に学校生活を送り、普通に勉強していただけだ…!

そして無難に3学年に進級した…!


なのに…なんだよこのクラス……………!


俺は、新しいクラスを見渡した。







ボキッ!
首回しすぎて折れちまった。
俺は死んだ。







「…っ…。」
俺は気付いた。
確か、クラスを見渡している時に――――首に激痛がはしって…。

つか…どこだよここ??
どうみてもクラスではないようだけど。
「目が覚めた?」
気がついた俺に、長い黒髪を携えた女の子が話しかけてきた。
「ああ」
「目が覚めて早速だけど、あなたにお願いがあるの」
お願いするにしては妙に高圧的な態度だけどな。
とにかく、一応話を伺ってみる。
今の俺は、―――此処が何処なのか。
―――自分が誰なのか。
それが……分からない。思い出せない。
「お願い?」
「あなたには入隊してもらうわ。あなたの力が、必要なのよ」
女の子は俺の目を見て、はっきりと、言う。
「……は?」
正直―――話の展開が全く読めない。
「ど……どういうことだよ?まずは説明してくれよ」
「いいわ。説明してあげる。ただし、説明は一回きりよ。順応性を高めなさい。あるがままを受け止めるの」
女の子は渋々ながらもといった様子だが、俺の要求に、答えてくれた。
「とりあえずいう事は…あなたは、死んだの。」
「…………は??」
俺が死んだ??
なに言ってんだ??

「なんか首痛かったでしょ??…その時に。」
「……っちょ!待てよ!」
「うわ……モノマネ?似てなっ……」
女の子は勝手に勘違いして勝手に引く。
「っち、違う!誤解だ!それよりも……俺が死んだ、って言ったよな?それじゃ……ここは死後の世界だとでも言うのかよ!?」
「そうよ。此処は、死後の、世界。―――天国、と言ってもいいわ」
女の子は毅然として、そう、俺に言い放った―――。

「…へぇ、そうかわかったよ。」
「あら、意外とききわけいいわね。」
「違うよ。ただ順応性を極限まで高めただけさ。」
言うと、女の子はサルに鼻をつままれたような顔をした。
「ふふ…!面白い。…特別に名前を教えてあげる。あなたの名前は…日向。生前はバスケットボールをしていたのよ。」
地面に手をつく。
「バスケがしたいです……!」
「したいってゆーかしてたのよ」
「そうなのか……それでお前は何で俺の名前を知ってるんだよ?」
「それはね……」
女の子の口が開いた……その時だった―――!
「―く!話してるヒマはなさそうね!」
「え??なんで??」
OTL状態な俺は女の子の視線の先を追う。

「……なんだよあれ!?」
はるか遠くからものすごいスピードで大量の“何か”が近づいてきているのがわかった。
「さぁ!あなたの力の見せ所ね!」
女の子は道端に500円玉が落ちていた時のような笑顔を俺に見せた。
「そんなこと言われても俺OTL状態だし!それにどうすりゃいいのかわからねーよ!」
「考えるんじゃないわ!感じるのよ!」
「そんなカンフー理論わかんねーよぉーっ!」
そうこうしているうちに“何か”がかなり接近してきていた。
俺の目で視認出来るほどに。
それらは―――喩えるのならば、そう、“蜂”のような様相を呈していた。
しかも10……100……200……?なんだか物凄くイヤな予感がしてきた。
とにかく俺は立ち上がり女の子に訊ねる。
「おいおい……マジかよ……っ!あれ何匹いやがるんだよっ!」
「あのカチカチするやつ使って数えたらいいんじゃない?」
「んなことしてる場合かよっ!ちなみにそれの名前は多分スコアカウンターだ!ダメだっもう来るぅっ!てゆーか来たぁーっ!」
蜂(仮)はもはや俺達の目前だった。
「焦ってる割には長台詞ツッコミお疲れ様ね」
女の子は全く焦りや恐れを見せない。
「なんでお前はそんなに落ち着いてんだよっ!」
「あなたを……信じてるからよ」
そんな勝手に信じられてもどうすればいいんだよ……っ!?
それと話してるヒマないっつった割に余裕でお話に花咲かせてたなオイ!
「う、うわあぁ!」
俺は目を瞑り、とにかく手を前方に突き出した。

何かをしようとか、そんな気はさらさらなかった。
ただ、反射的にだしていたのだ。
―――――――次の瞬間、とんでもない光景を目にした。
蜂(仮)が、すべて、墜ちていたのだ……!
「これ…!?俺がやったのか…!?」
「ふふ…!やはりあなたにも力が眠っていたようね…!」
「ええー……何それ……こわっ」
俺は正直ちょっと引いた。
自分の中に正体不明の力があることに。
そしてそれを普通に使えちゃったことに。
「あの〜……それで、さっきのは何なのか教えてくれるか?てゆーかお前知ってるの?」
俺は少々焦りや戸惑いを孕み訊ねた。
「さあ?知らないわ。なんか不思議な力ってことでいいんじゃない?」
「よくねーよ!お前さっきはいかにも何か知ってますよ的な口ぶりだったじゃん!あれはなんだったの!?」
「なんとなくああいうシーンではああいうことを言った方がそれらしさが出るじゃない」
「らしさなんていらねーよ!求めてねーよ!」
「ま、まぁまぁ…落ち着いたら??私の名前なら教えてあげるから。」
「ほう??ついに今まで女の子、とあらわしていた部分が明らかになるのか??」
俺は、相手がチーズ嫌いなのをわかってるのにチーズをわざと差し出した悪人のような顔で言った。
「えぇ。夕月っていいます。よろしくね。」
「夕月―――――か…。…まさか、お前も死んだのか??」
「多分。気付いたらここだったし…、あなたと全く同じ状況ね。あの蜂(仮)とか、意味不明の力とかでまかせ言っただけなのにほんとにおこっちゃって…訳わかんない!」

「まーたまたそんなこと言っちゃってー!本当は知ってんだろ?実は黒幕だったりしちゃうんだろ?」
「知らないわよ。そんな嘘ついてどうするの」
適当なこと言ってみただけなのに思いがけぬマジレスされちゃっても困ってしまう。
「いや……あれだよ、俺を騙してみたりとか……?」
「貴方を騙して私に何の得が?」
「俺の財産が目的だったんだな……っ!」
「貴方、お金持ってるの?」
「500円なら」
「帰りなさい」
「帰りたくても帰れねーんだよ!」
とりあえず意味のない話はここで打ち切っておこう。
俺……僕だったっけ?それとも我だとか拙者だとか厨二秒全開な一人称だったっけ?
何故かわからないが、とても久し振りな気がするのだ。
本当に何故だかわからないが。
ともかく、話を本筋に戻らせよう。
「そういえばさ、お前、Angel Beats!ってアニメ知ってる?」
「知っているけれど……それがどうしたの?」
「いやこの話はAngel Beats!パク……ゲフンゲフン。リスペクトで始まったんだよ」
「何そのメタ発言?今迄の世界観全て崩壊させられるようなことを世間話のノリで話さないでくれるかしら?」
「まあまあ。メタ発言が売りだったりするだろ?」
「売りにしないでよ。そんな作品嫌過ぎるわ。」
「ともかく、夕月。この作品はAngel Beats!のエンディングな感じで終わるべきなんだよ」
「全員成仏フラグ?でもこの作品は私たち2人しか登場してないわよ?」
「その通りだ。だから―――成仏しよう!夕月―――!」
「嫌よ」
「―――!(絶句)」
まさかのお断りに文字通り絶句してしまった。
こいつ、物語を終わらせる気皆無だな……!?
現時点でもかなりの無駄な長文になってしまっているというのに……。
一切合切、話が進行していない。
「そ、そんなこと言わないでさあ!夕月ー、成仏しようぜ!」
「カ◯オ君を野球に誘うときの中◯君的に言っても嫌なものは嫌よ」
ここまで嫌がるということは、もしかしたら何か本当に嫌な理由があったりするのかも知れない。
「う、うぅん……お前は何で成仏したくないんだ?」
「なんとなくよ」
理由なかった!只の気まぐれでした!畜生!これだから年頃の娘さんってのは難しいぜ!
「兎にも角にも成仏しなきゃ話が始まらないんだよ」
「話が始まる所ではないわよ。成仏しちゃったら話終わるじゃない」
「それはまあそうなんだけれど、少しは融通ってのを利かせてだな……!」
「融通?何かしら、それは。融通念佛宗なら知っているのだけれど……」
「何で融通念佛宗を知ってて融通を知らないんだ!」
駄目だ……僕にはコイツをどうにかこうにか出来そうにない……!
またしてもメタ発言になってしまうが―――もうひとりの僕を頼ろう……!
君にこの物語の完結を―――委ねる!任せたぞ―――もうひとりの僕!


「話が進まない!!無理矢理にでも終わらせていただく!!」
「やってみな!!」
我輩の音速の一撃がやつの顔面を襲う!!
しかしやつは我輩の後ろにいたのだ!!
「残像だと…!?」
次の瞬間、我輩は地面に顔をうずめられていた。
「こいつ…強い!!」
「当たり前♪」
やつの容赦ない攻撃は止むことがない。
我輩は視界がぼやけ始めた。
我輩の冒険もここまでか…












「…っていう夢みてさー!!しんじゃったんだ〜!!」
「アホ〜!!笑」








でんでんでん(ry
冒険の書1は消えました



先生の次回作にご期待ください。

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