ただの物語

艨ィセンバヅル←
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「あち〜な…。」高校に入学して初めての夏休み。今日課外あったし、明日からは普通の休み。部活も入ってないし、遊びまくろ。勝部 忠彦【カツベタダヒコ】は急いで家に帰った。






「ただいまぁ〜!」「おかえり。そういえば、なんか荷物とどいてたから、そこにおいたよ。」家でくつろいでた弟がいう。「ふぅん。」何気なく箱を見る。一体なんの箱だよ…。なんも頼んでねーぞ…。詐欺じゃねーか…?疑念が膨らむが、とりあえず箱あける。「うわぁ!」そこには大量の折り紙が。手紙も入ってる。読む。【ミッカイナイニツルヲセンバツクレ。サモナイトオマエシヌ。】なんなんだよ…!「つくれってこった。」「は!?」振り返ると、弟が立っている。「なにがだよ!」「ダカラツクレバイインダョ。ツクレナカッタラコロスカラナ。」弟がおかしい。どうなってんだ!「俺は不器用だし…!鶴なんて…!」「ウルセェ。モウアトフツカトニジュウサンジカンゴジュウキュウフンサンジュウビョウシカナイゾ。」「く…!なめやがって!やってやるよ!1000羽だな!?」「アア。ヤレ。」弟は懐から銃をとりだした。「はぁ!?」「ミッカタッタラコイツデヨウシャナクウチヌク。ザンネンダガモウコノイエニハオヤハカエラナイ。ソウシムケサセテモラッタ。ケイタイヲミテミロ。」「く…。」恐る恐る携帯を確認。母からメールがあった。【いろいろあって3日かえれない。あるものでくらしてね。まぁ、あんたは休みだから、関係ないね】ふん…!「つくるょ。」忠彦はつくりだした。そこからは孤独との戦いだった。最初、なれなくて作るのに戸惑っていたが数羽つくると、作業がスムーズになった。―――――――。鶴が山になったころ、気付くと辺りは暗くなってた。「マダヒャクワダゼェ〜。」「ゼハー!まじかよ!」さすがに1人では限界だ。助けを呼ぼうにも、携帯はとりあげられた。「まだつづける!」つづけて、夜12時に。「200羽だ!」「ハハハ。ソウ。」「でも…。ばたんきゅ〜だぜ…。」寝た。―――――――――――――――――――――。「うぅ〜ん…。」時計を見た。「あぁ!?」とっくに昼の1時。「鶴つくらなきゃ!」弟はいない。どこにいったか知らないが。黙々とつくりつづける。腹もすいてきた…。と、その時。ドンドンドン!「なんだ!?」「啓介だょ!」「あぁ〜…。そういや遊びにくるっていってたな…。…。これは手伝ってもらうチャンス!?」今は弟いないし…。鍵はあけれる!あるきだした。が、「いてててッ!」突然の痛み。「こ…これは…!」床と天井になにか小さな機械が。「見えない電気線だ…!」ねてる間にやりやがったのか…!しかし、残念だな!「啓介!あっちからこい!」「あっち?わかった!」啓介はいなくなった。しばらくして。床のドアがあいた。「ふぅ。なんでこっちだよ!」「まあまあ。」実はこの家、数mはなれた空き地の地下からこれる。この町は、そういう仕組み。弟がそんな事にもきづかない所をみると、誰かに操作されているのか。「啓介。鶴つくれ。」「なんで?」「いいから!」「わ、わかったよぅ。」「携帯をかせ。仲間をよぶんだ!」―――――――――――――――――――――――。しばらくすると、家は大量の人間であふれかえった。「たかしにけんじ、坂田や黒崎まできてくれたぜ!」「こっちには、女子鶴折り四天王まで揃ってるぜ!」「こいつはもらったな!」―――――――――――――――。夕方。「かえるわ。」「私も。」――――――――。「はっ!」どうやら、1日中の鶴折りの疲労がたたり、寝ていたようだ。夜の8時ね…。「オイ。」「!?」横に弟がいた。「オマエモヨクヤッタナ。」「ふん…。今日はどこいってた。」「アァ?違ウ所デモニタリングシテタ。」「ためしてたのか。もう934羽だ。明日ちょっと本気だせばおわるぜ。」「フン…。」「まぁいいや。今日は飯くって寝よ。もうクリア目前だし。」






次の日にあんな事件があるとは知らずに…。












「うらぁ!」家に窓をこわして誰か入ってきた。「さらうかんなぁ!」多分、弟をさらっていったんだろう。「エェ、チョマッ!」静かになった。「…。え?」ガバァ!布団からはねおきた。「ぽかーんだよ…。」考える。「とりあえず鶴完成させよ。」弟はいいや。
――――――――――――――。「できた!完成や!」目の前には、1000羽の鶴が。「ねよ!」寝た。






数日後、弟が無惨な姿で川にういていた…。












弟が死に、真実は闇に葬られた。







誰も真実はしらない。







残ったのは1000羽の鶴と弟との思い出。












鶴は、カンボジアの恵まれない子供達に送った。









この鶴で少しでも希望を持ってくれればと思う。







忠彦は真夜中に家をとびでた。




黒洞々たる夜が広がっているばかりなのに。






忠彦の行方は誰もしらない。












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