1/1ﾍﾟｰｼﾞ目 第一幕『始(開演)』 ‡コンタック殺害事件‡ ――――。ある時代、ある場所。とある事件が起きた。街の有名なギャング、コンタックが殺されたのだ。 コンタックの死亡推定時刻は6:56！ その時アリバイがあったのはA、B、C。 アリバイが無いのがDか……。こりゃあ犯人はDで決まりだな……。 「待って！」 なんだ……？ ガ、ガキ……？ 「よく考えてみてよ！それで本当にDが犯人なら僕が来る必要が無いし、わざわざおっちゃんに[あれれ～？おかしいよ～？]とかもいう必要が無くなっちゃうじゃない！」 ガキのクセにマンガ界の法則をきちんと分かってるヤツだ……。 いやいや、今はそんな問題ではない。 お前は誰だ？ 何故ここに居る？ 「それは、僕が探偵だからだよ……。」 こんなガキが探偵？ 世も末である。 「それで、今見つかっている証拠を見せてよ。」 こんなガキに指図されるのは気に食わないが、こいつには何か力を感じた…。 この、迷宮入りの難事件を解決する力を！ 「これだ……。」 俺はガキに証拠と思われる怪しげな薬品を渡した。 「これ………？」 「まさか！」 ペロッ……。 「…これは……！青酸カリ………！！」 なんだと！？ 青酸カリ…！？ だが、被害者には毒殺されたような様子はなかった。どういうことだ……！？ 謎は更に深まる……！ そして、俺はまだ気付いていなかった………！ この事件はまだ始まったばかりだということを……！ はたして、この少年はいったい！？ そして、青酸カリの意味する殺害方法とは………！？そして、この事件の犯人、その動機とは…！？ 第二幕『露(謎解き)』 「…まず、ガキ。お前は何者だ？」「やだなぁ。おっちゃん。まずは先に名乗ってよ。」く…。生意気なガキだ。まぁ、従うか。「私は下条こうき。しがない探偵。」言うと、ガキは私に銃を撃つ真似をした。「ばぁん！」…は？まだガキ、と言った所か。「おっちゃん、もし僕がデスノート持ってたらしんでるよ。気をつけてね。」「な…！」こいつ…！「ははは。からかうつもりはないよ。僕は真慶。よろしくね。あと、ｵｯﾁｬﾝ、青酸ｶﾘはなんで証拠になったの？」「は？そりゃ、遺体の近くに落ちてたからだよ。しかも、Ｄが…。」「な、なんだよ!?俺じゃねぇって！」Ｄは必死に言う。「アリバイがない上に青酸ｶﾘを作る仕事してるんだって？」 「そりゃ偶然だ！」そこに真慶は言う。「コンタックは毒殺じゃないんでしょ？なら青酸ｶﾘは違うよ。」「でも…！」「この青酸ｶﾘはフェイクだ。現場を混乱させるね。」「なぁ!?」一同は驚いた。「僕さっきこれ舐めて、味わってたら、化けの皮がはがれたよ。これは青酸ｶﾘに似せたコンタックだ。」「は？」「被害者コンタックは、自らの体から出る成分、を玉に込めて違法に売り捌いてたんだ。しかも自分の名前をつけてね。…ですよね？紳平警部。」真慶が後ろで黙っていた、情報収集係、紳平に言う。「コンタックは飲むと、風邪になる効果を持つ。まぁ、おあそび薬だ。まぁ、コンタックをコンタック本人が飲むと、コンタックによってコンタックの体力は回復するんだがな！」ははは！「…ﾜｶﾀから、犯人は誰？」「うん？…。もうやっちゃいますか？」「!?」まさか、分かったのか、「紳平警部。コンタックを飲んでくれますか？」言うと紳平は過剰に反応した。「わ…私は風邪にはなりたくない！」「まあまあ。遠慮せずに。」無理矢理紳平にコンタックを飲ませる。「風邪になるぞ！」………が、しばらくたっても風邪にならない。逆に紳平の顔色は良くなってきた。「…みなさん、もうおわかりだろ？あっちにある遺体をよく調べてみて。」数人が遺体を調べる。「んなあああぁ!?」「そんな…！」「紳平警部…！」なんとコンタックの遺体はコンタックによく似せられた紳平警部だった。「つう事は…！」みんなが紳平…いや、コンタックに襲いかかる。顔の皮がはがれ、コンタックが姿をあらわす。「くそー、見つかっちゃった…。上手く警察内部に入り込めたと思ったんだけどなぁ。」「そんな理由で紳平警部を…！」「どうやって殺した!?」「大量にコンタックを飲ませただけだ。コンタックは飲ませたら飲ませただけ威力あがるからな。」みんな悲壮の表情を浮かべる。「紳平警部が安々とコンタックを飲んだってのか…!?」「いや、チョコレート大量に食ってたからさ。そんなかに、コンタックをチョコレートに似せてくわせただけだ。」「く…くそー！」 最終幕『終(結末)』 「ABCD…。疑って悪かったな。」「まじありえね～って！おかげで会社クビだよー！」「警察もしっかりしてほしいぜ」「すんませんした…。」「じゃあ…ｵｯﾁｬﾝ。ぼく帰るね。」「あぁ…。世話になったな。」「じゃあな…。下条。」「な…？」何か奴に面影を感じる。気のせいか？ 「また会えたらいいな。」真慶はまた、次の現場へ向かった――――――。 完 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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