ただの話

マ第2話 憎悪と雷マ
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―――。俺は嫌な夢で目をさました。またあの夢だ。そういえば、あの日から丁度1年か。1年がたった今でもこうして夢に出てくる。―。1年前、俺がゲームセンターに行った日の夢…。何人もの人が犠牲になりたくさんの尊い命を失った。その中で、俺達のパーティだけ生き残ったのだ。   俺が我にかえったのは携帯電話が轟音を響かせていたからだ。…見ると、タカヤからの電話だ。こいつも、生き残った4人の一人。「もしもし、なんだ。」
「たくぅ〜!冷たいな紳平ちゃんは!」うるさい。朝からこれはない。いや、今は昼過ぎだ。どうやらかなり寝てたらしい。「…で?なんの用事だ。」「いやね〜。あの日から丁度一年でしょ?だからさ、またあの場所行って冥福祈ろうとか思ってさ。」!!俺は再びあの悲惨な光景が目にうかんだ。正直、あの場所へはもう行きたくない。俺は机を叩きつけ言った。「俺は行かないぜ!怨念がこもってる!」事実、あのゲームセンターはあの事件ご、立ち入り禁止になっている。しかし、おもしろ半分の若者達が、肝だめしにと、中に入ったのだ。……翌朝、若者達は入口近くで泡をふいて倒れているのを発見された。彼らに事情をきいてもまったく覚えていない、の一点ばり。あそこには何かが棲んでいる。「たく…わかったよ…。きなとまさよしにも誘ってみる。じゃあな。」俺は携帯をなげすて、ベットへうずくまった。そして…再び眠りへ落ちた。―――。俺は何かの音で目を覚ました。またあの轟音だ。てか時間見るともう11じをまわっている。こんな時間にだれだ。…タカヤだ!急いで電話をとる。「どうした!?」「へへっ…やっぱ、怨念…ガッ………」プーっプーっ…まじかよ!なぜこんな時間に行ってる…!?そして怨念が…!?そんな思考を考える前に俺は家を飛び出していた。 …俺は止まらず走った。途中、なんども諦めかけた。だが友の顔を思うと力が湧いてきた。俺は走った。途中なんどもこけた。だけど走れた。「怨念…暴虐無知の怨念め…!」たく…あと少しで妹の結婚式…。いや、妹はいないか。あまりの疲労に頭がおかしくなってきた時だった。目の前についにあのゲームセンターが現れた。入ろうとした時、【ソレイジョウハイルナ…。ワザワイオトズレルゾ…。】くっ…怨念の野郎!そんな事まで出来んのかよ!俺はそんな事気にせず中に入った…。このゲームセンターは広く、奥まで100mほどある。あのゲームがあったのは一番奥。まぁ、なぜか消えていたのだが。…とにかく歩いた。すると「うおぉ〜ん」「!!?こいつは!?んな?ゾンビぃ!?」しかもなにか見覚えもある人。そうだ。1年前、あのゲームに参加していた人だ。…倒そうと決意した。だが俺にはC4マシンガンもないしロケットランチャーもない。どうやって倒そうか。心配はない。ゾンビが向かってきた。俺は緩やかに体をひるがえすと、鉄拳をぶちかました。そしてゾンビは倒れた。俺はあのゲームセンターの件以降、いつでも戦えるよう通信教育で空手的なのしてた。…にしても、このゲームセンターにはあの時死んだ人らがみなゾンビになっているという事か…。気付いた時には周りはゾンビだらけだった…。ガバっと起き上がった。どうしたというのか。体中が痛い。そうか。俺はゾンビらにボコボコにされ気絶させられたのか。でもここは…?「おい。紳平ちゃん。」急に声をかけられドキッとした。そこには、タカヤきなまさよしがいた。「てめえら!なぜ!」「まぁ落ち着いて話しきけや。…俺はな、電話きった後、二人に電話かけた。二人はいいよって言った。そして…。3じ頃出掛けたんだが、途中、映画何回もみてさ。遅れたんだ。」「それだけかい。ふざけんなや!…じゃ、あの 電話は!?」「あぁ、あれ?一体ゾンビがでた時さ、電話で教えようとしたの。そしたら丁度電池死んでさ。で、次はたくさんゾンビ出てきて今のお前の状況さ。」「…そうか。ならいいや。なら、俺を殴れ。途中何度も諦めかけた。」「で、でも…ォ」「いいから!はやく!」ボッシュぅ…。その時の俺は3mくらい飛んだだろうか。ほんと痛い。「よし…なら、今度は俺を殴れ。途中何度も紳平ちゃんが助けにこないと思った。」「ほぅ…。いい度胸だな。」俺は渾身の力で殴った。タカヤも3mくらい飛んだ。「ヘへっ…!」友らは抱き合った。 その時、きながぼそりと言った。「も〜。よく見れば紳平ほとんど裸じゃーん。」俺は自分の姿をみた。パンツ一丁だ。……………。勇者は赤面した……。「まぁ良い。ここはどこなんだ?」「うん。どうやらゲームセンターに作られた牢獄だね。」「ほお。ゲームセンターのどのあたりだ。」「えぇ!?俺達も気絶させられてここきたんだから、分かるわけ…!」「僕ならわかるよ。」きなが言った。「なんで?」するときなはなにか機械をとりだした。「これ、万歩計みたいなもの。歩くだけじゃなく、この機械が進んだ距離とかもはかれる…。まぁ、専門的な説明はいいか。とにかく、僕はこれをゲームセンター入口からの距離測定にセットしといた。ゾンビに囲まれた時、30mだったから…。今この機械は+20を指してる。だから今は50mあたりだね。」「スゲーっ!そんなもんどうやって!」「はぁ?自分で作った。それだけ。」「やるな…。でも、ここからどうやって出る?」「それも任せなよ。」そういうと、きなは爆弾を取り出した。「こんくらい、もっとかなくちゃね。」く…。こいつ、タダ者じゃねー。「離れて離れて。セットする。」………5、4、3、2、1、チュイーン……どごおぉーん……。派手に壁はぶっとんだ。「よし。行くぞ。良いか?ゾンビにかこまれても無視な?二度と同じあやまちを犯すな…!」俺達はダッシュした…。ゾンビもたくさんいたが、気にしなかった。そして、だ。「ゼーハー……。ここ…か?一番奥は…!?」「そうみたい。簡単にいけたね〜。」まさよしは朗らかにいう…どこまでも朗らかに…。そうか。持久力あるんだった。「…ん?なんかレバーあるぞ。引いてみっか。」引いた瞬間、俺達の足下に大きな穴が開いた。「落とし穴かよ…!?」―――――。「くっ…。いちち…。」落ちた衝撃で意識を失っていた。他の奴らは目を覚ましていない。「たく…どうしてこんな目に…。」その時だった。「ヨク、タドリツイタ。ナカナカヤルジャナイカ。」「その声は…、入口で声をかけてきた怨念!」「ソウ…。ジャ、スガタミセルカナ。」ズガフオォーン…巨大な何かが姿を表した。見た瞬間驚愕した。原型を留めちゃいねーが…それは間違いなくモナークだった!「テメェニコロサレテイチネン。コノトキマッテタ。フクシュウサセテモラウ。」「な…まじかよ!」その時、後のやつも目を覚ましたようだ。「紳平ちゃん…って!なんだこいつぅ!」「ヒャハハ。マトメテブチコロシテヤルヨ。」「きな!なんか無いのかよ!?」「あることはあるが…、空気砲くらいしか…。」「それでいい!はやくぅ!」タラララッタラ〜ん、「くぅーきほぉ〜。」「分かった!はやくぶちかませ!」 ドキューン!「イタクネーナァ。ナニソレ?エアー?イチネンマエノホウガズットツヨカッタゼ。」「くそ…なにか使えるもの…!」「無理だ!だって本来今回は花をたむけにきたんだ。武器なんて持ってきてない!」「それだ!花だ!ファイナルファンタジーで、ゾンビにレイズを使えば殺せるように、現実では花を使ってみよう!」「よし!いけぇ!はなぁ!」「ググバァ!」「効いた!?…ん?なんか姿が…!」モナークの巨体は影がうすくなってきた。すると、中に小さなモナークの姿が…。「こいつの巨体、みせかけの幻だ!本物はこっちだ!攻撃を仕掛けろ。」ズドー!みんな一斉攻撃をしかけた。こっちのモナークは弱く、なかなかダメージを与えれた。しかし、花でやったから効果はそう長く持たない。戻ってきた。「キサマラジャクテンヲミツケタ。モウアソビオワリ。ホンキデコロス。」「くしょ…。花じゃ無理だ!」「太陽だ!太陽を使えば!ゾンビと太陽の共演なんて見たことないやろ?」「でも…今は深夜1じ。太陽なんて…。」窓はあるが外は漆黒の闇につつまれている。「僕がやろうか?」まさよしが言った。「やるって一体何を!?」「太陽が昼の専売特許と思うなよ?」「!?まさかてめ…。太陽少年か!?」「そう…。俺は太陽少年まさよし。キャッチコピーは【心にいつも太陽を】だ。…見てな。」まさよしは、気をためだした。 「うおぉー!」 すると、手になにかでた。…銃?「できた。こいつが太陽銃、パイルドライバー。闇をも光にかえちまう銃だ。」「ようし!やっちまえー!」「らーーっ!」パイルドライバーからまばゆい光が放たれる。モナークにモロあたってる。「ウパッガババァ!」「よしっ!今や!殺れ!」ズドガボどがっ!ボコボコにした。「キサマラ…ヤッパヤルネ。デモミスシタコトヒトツアルヨネ。」「あ?ミスしたこと?んなのねぇ!」「ウシロミテミテ。」言葉に従い後ろ見た。そこには大量のゾンビがまちかまえてた。あの時ゲームセンターにいたのが100人。そして俺達を抜け、96人。さらに俺とタカヤ達が一人ずつ倒したから…、94体のゾンビがそこにいた。「ミセテヤルノジャ!」…ゾンビは次々に重なっていった!そして!キング・オブ・ギガスラッグゾンビ〜サンレイザーアーマー装備〜モードだ!…やべーだろ…軽くモナークの3倍はあるか?あ、もちろん最初の状態のモナークな。「ソヤツハタイヨウガキカナイアーマーヲソウビシテル。タイヨウナンテキカナイヨ。」「おいおい…無理だっしょ…。」全員が絶望の表情を浮かべた時だった。漆黒の闇にひとつの雷光が現れ、ゾンビのアーマーを一発で破壊した…。「アバババ…。」「お前…誰だ!?」その顔を見たものは驚愕した。「し……、シモジョーじゃねーか!」シモジョー。過去、持久走から姿を消して、未解決事件のまま終わったという…。だが、紙切れが残してあり、こう書いていたという。【真の剣士になる】…と。「シモジョー!てめ…!」「あーっ…待て待て。詳しい話しとか後だ。先にこの怪物を殺すぞ。」そう言うとシモジョーはキャベツをきるようにゾンビを千切りにしやがった。「強すぎるだろ…。」「さ〜て。料理完了だ。…次はあいつか?」「ンガッマテヨ。ハナセバワカルダロ?」「うるせ」ズパピュ〜!……かくして終わった。「…でも、どうして、シモジョー…。」「あぁ?あの持久走の時な、決意してな。真の剣士になろ思って。あの伝説の剣士、Mの元に修行にいった!」「え…M!?まじでか。」「そう。それでまずmyソードを作った訳。」「それがその剣…。」「そう。 このサンダーソード。別名雷剣。そして修行が開始した訳や。」「そりゃ、あのMの元で修行出来たならかなりの手練になるだろうな。」「まぁな…。じゃ、消えます。こんなに強い奴が仲間になったら物語がつまらなくなるだろう?…安心しろ。本当にピンチの時は助けてやるよ。…今回のようにな。」そう言うと彼は颯爽ととびさっていった。「あいつが…シモジョーがあそこまでなるなんてな。」「アァ…驚きだ。おれらも強くなんねーと…。」…そうやって俺達は出た。……。翌日。あのゲームセンターは取り壊される事になった。音頭とりは市だったか国だったか…。まぁ、いい。きなの爆弾などで廃墟寸前になった建物。取り壊されるのもうなずける。「これで…良かったのかな…。」俺は迷っていた。あのゲームセンターで出たゾンビ。その目にはなにか哀しみと似たものが宿っていた。殺す事が一番の解決策だったのか…?モナークもだ。助けてやる事は出来なかったのか…?
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