チャン・リン・スー



チャン・リン・スー(Chung Ling Soo 本名:ウィリアム・エルワース・ロビンソン 1861年生)
 [アメリカ・マジシャン]


 中国服に身を包み、長い弁髪を垂らした格好で行う中国風のショーで人気を博し、大成功を収めた。東洋人のアシスタントや豪華なセットは異国情緒に溢れ、それらに見慣れないイギリスで主に活動した。大砲や巨大地球儀を使った大掛かりなものから、煙や通貨といった手練マジックに加えて、火喰い術や弾丸受け止め術といった危険術もレパートリーとして行った。本人は「中国人」として生活し、インタビューといった会話も常に中国語通訳を付けていた。顔はドウランによって東洋人風にし、濃いメイクを施した。そのため、誰もチャン・リン・スーを白人とは思わなかったと言われる。

 1918年3月23日夜にロンドンのウッド・グリーン・エンパイア劇場で行われたショーで、トリネタだった弾丸受け止め術の際に銃が暴発。チャン・リン・スーは被弾し、翌3月24日に息を引き取った。被弾時に、初めて英語で「撃たれた!」と叫んだことから身元を調べた結果、本当は白人だったことが分かり、大きな驚きを与えた。過去、弾丸受け止め術によって20名以上のマジシャンが死亡しているが、その中で最も有名な事例となっている。

 弾丸受け止め術とは、奇術(危険術)の演目のひとつで、自身に向けて発砲された弾丸を歯などで受け止めてみせるパフォーマンスである。演者は観客の一人に弾丸を装填した銃を手渡し、それで自分を撃ってもらう。銃が発砲されると、演者は弾丸を歯でくわえて受け止める。弾丸がすりかえられているという疑念を払拭するために、あらかじめ観客のひとりに弾丸にナイフで傷をつけてもらうこともある。また、弾丸を歯を受け止めるのではなく、持っている林檎や皿で受け止める場合もある。

 初期の弾丸受け止め術では、銃をハンカチで拭くときなどに装填された弾丸をひそかに抜き取ることによって解決していた。そのまま抜き取った弾丸をハンカチといっしょに助手にわたし、助手がひそかにその弾丸を林檎に埋め込んだ上でその林檎を演者にわたして演技を行う。

 チャン・リン・スーは弾丸が発射されなくなるような特殊な銃を用いて行う方法を使っていたが、観客が銃を発砲すると彼はそのまま被弾して死亡してしまった。そのため他殺説が飛び交い、更には助手の若い女性に失恋したことが原因の自殺説まで浮上した。

 1918年3月24日死去(享年57)


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